週に一回､君と隣【夜久 衛輔】

#部活<3> ページ11

？？「持つよ。」


え、誰？どうしよ、チューバ重すぎて後ろ向けない。でも、声的に…


A『夜久君？』


夜久「うん。それ、重そうだから持つよ。」


A『いや、悪いよ、これから練習なのにこんな重いの持ったら疲れちゃうし。』


夜久「これから部活なのは渡辺さんも同じでしょ。俺、男だよ？もっと頼って？」


A『う、うん。ありがとう。///』


ヤバい、めっちゃカッコいいんだけど。

軽々持ってくれるとか、カッコ良すぎでしょ。



夜久「これ、どこまで持ってけばいい？」


A『えっとね、チューバは右側に持っていってくれる？後輩の子が受け取ってくれると思うから。』


夜久「分かった。」


顧問「おーい、渡辺ー。ちょっと譜面台運んでくんなーい？」


A『はい！今行きます！』


A『夜久君ごめんねちょっと行ってくる。』


夜久「うん。頑張って。」


A『ありがと！』


あー。カッコいい。


A『先生、譜面台どれですか？』


顧問「これこれ。」


A『はい。』


顧問「…ねぇ、渡辺ってあのバレー部の子とデキてんの？」


A『い、いきなり何言ってるんですか！そんな仲じゃないですから。ただのクラスメートですから。』


顧問「じゃあ片想いか。」


A『うるさいです！///』


顧問「お、ビンゴ〜。懐かしいなー。先生だってJKだった頃はモテモテだったんだよー。」


A『そうなんですか。』

意外だなー。でも先生顔大人っぽくて、綺麗だもんなー。


顧問「音楽家にとってはな、恋愛は技術と同じくらい大切だからな、自分の気持ち、大切にしなよ。」


A『はい。』


顧問「あ、ヤバい。みんな待ってる。急ごう。」


やっぱら私は夜久君が好きだなあ。


これからは、恋も楽器も頑張っていこ！

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