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10. ページ10

モトキside



ンダホ「もっきゅん、はやくはやく!」

モトキ「わかったから、ちょっとまって〜」

ンダホにせかされながら部室への廊下を歩く。

新入部員が来るのがよほど楽しみなんだろう。軽くスキップのようになっている。...できてないけど。

部室に着いて、荷物を置き楽器をだす。「また、後でね」なんて声を掛け合い、パート部屋へと向かった。

いつものように練習していると、

『失礼します』

少し低いが、よく響く声が聴こえて振り向いた。

.........えっ

長い髪を後ろでひとつに束ね、まっすぐこちらを見る背の高い女の子。

昔と違って眼鏡をかけてないし、雰囲気も大人っぽくなったが、間違いなく。

俺の、初恋の子だった。

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作者名:歩く国語辞典 | 作成日時:2019年8月12日 23時

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