〜１１０〜【The bygone day-to-day】 ページ15
「そんな、怯えないでくださいよ…。」
先生の口調に自信が消えてくよう。
恐る恐る前を向き直すと、先生は笑っていた。
「え…？」
久しぶりだった声は、酷過ぎるほど枯れていて。
「笑っておけば、いいことありますよ。
大野さんの部屋、行ってみますか？
まだ、喋れる状態ではないですが…」
先生の温かさに応えて、
貼り付けたような笑顔だったかもしれないけど、にっこりと笑ってみた。
・
智くんの病室には、多種多様な機械。
少し乱れたような音は、危険を示す合図だろう。
扉の前で突っ立ってた俺は、中にいた先生に手招きされた。
「智さんの…お知り合いの方ですか……？」
この若い先生は、智くんの主治医さん。
「そうです…」
うつむいた俺に、先生は優しく話す。
「そうですか、よかった。
智さん、きっと寂しいんだと思いますよ。
一向に、目がさめる気配がないから…
でも、本当によかった！
これから、智さんと一緒にいてあげて下さいね！」
俺の前でピョンピョン飛びまわる人は、本当に先生なのだろうか。
「はい、分かりました…」
それでも、俺から笑みが出ることはなかった。
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未来(プロフ) - 大宮智佳さん» んふふっ。いつもコメントありがとうございます^^ 過去…少し長くなっちゃいそうですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^ (2015年3月28日 7時) (
レス) id: bc60385bc9 (このIDを非表示/違反報告)
大宮智佳(プロフ) - 移行おめでとうございます！翔くんと智くんの過去…とても楽しみです！これからも更新頑張ってください(*^^)v (2015年3月27日 18時) (レス) id: 111909a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2015年3月27日 16時
