〜５９〜 ページ11
立ち止まって、動けない。
扉の前で、体が急に硬直した。
あのときみたいになってたら、どうしよう。
ベッドから落ちて、過呼吸になって
ナースコールのボタンに必死で手を伸ばしていた、あの頃の智くん。
＿＿＿あんなの、もう見たくない。
思いきり息を吸って、扉にかけた手は震えていた。
目をつぶって、息を吐きながら扉を開ける。
もし、もしも智くんが倒れていたら
俺も、このまま息を吸わずに死んでしまえばいい。
目を開けて、中の様子を確認する。
「ほっ……、智くん、起きてたんだ。」
そんな緊張とは裏腹に、ニコッと笑う智くんは、なんだかカッコよくて
安心からか、頬を温かい何かがつたる。
『なんで泣いてんの。』
伸ばした智くんの手は、あのときのように宙ぶらりんにはならなくて
しっかりと俺の手をつかんだ。
あったかい…
俺の中は、そんな感情で埋め尽くされた。
涙をぬぐって、俺も笑う。
・
「ストレス…だと、思われます。」
・
＿＿＿＿先生の声なんか、忘れてしまったかのように。
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未来(プロフ) - 大宮智佳さん» コメントありがとうございます＾＾どうなっちゃうんでしょうねぇ…(･Θ･;)ちょっと長くなってしまうかもしれませんが、お付き合いくださいませρ(´ε｀*) (2015年2月23日 15時) (
レス) id: bb023f52d8 (このIDを非表示/違反報告)
大宮智佳(プロフ) - 移行おめでとうございます！続きはどうなるんだろうっていつもワクワクドキドキしながら読んでいます♪これからも更新楽しみにしてます(*^▽^*)更新頑張ってください!! (2015年2月23日 14時) (レス) id: 111909a009 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2015年2月21日 12時
