夢でまた【五条悟】 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:394 hit

護衛対象ページ4

2年生になった僕らは、
1年生の時とは比べものにならないほど、
強くなり、多くを学び多くの呪霊を祓った。

そんなある日、

僕と傑は夜峨先生に急に呼び出されて
角の小さな教室に集まった。

「何だよーーー。これからAとデートなのに」

夏油「はぁ、悟とAは毎日デートだ」

いつものように軽いノリで
教室に入るも、
夜峨先生の出す重い空気に耐えられず黙った

夜峨「お前らに、重要な任務を任せることになった」

僕たち4人の人生が狂ったのは、
ここからだったんだ。

先生の話によると、

呪術界の最重要人物である天元様の存在を維持するため、
彼と同化する素質を持った人間”星漿体”が必要とのこと。

そして、その素質を持った人物として使命を受けたのは
Aだった。

さらに僕らの任務は、彼女の”護衛”だった。

頭が真っ白になった。

Aが？

なんで？

夜峨先生は、暗い顔をしながら
教室を後にした。

「は？」

思わず漏れる声。

夏油「悟、そろそろ戻ろうか」

傑の声で我に戻った。
さっきまで夕方だったのに、気づけば月明かりが眩しかった

「傑、これってどうしようもねぇの？」

夏油「…、」

呪術界の頂点たる天元様の役に立てると言えば聞こえはいいが、
単なる延命の為に生贄にされる定めであることは理解していた。

つまり

永遠の別れを意味する。

僕たちは顔を見合わせないまま

涙を流した。