そばにいさせて 3【怪盗キッド】

私達を繋ぐもの 1 ページ2

⚠このお話は、映画「世紀末の魔術師」沿いになります。



まだ見ていない方はネタバレ注意です。
結構色んなシーンやセリフを端折ります。ご注意ください。



この映画の怪盗キッドが言う英語のセリフは、声優さんが英語教師から習って発したらしく、とてもかっこいいのでぜひ見てない方、見てみてください。




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「らぁん!A!ここよ!!」




園子が改札の手前で手を振る。



ここは大阪。



蘭のお父さんがキッド逮捕の協力者とななったので、私たちもついてきたのだ。

あと観光目的で。




だが、私は今回もキッドに協力するため、あまり観光はできないだろうなと覚悟をしていた。





改札を出で、園子が車まで案内する。


リムジンが見え、私たちは中に入っていく。


「今日運転してくれるのは、パパの秘書の西野 真人(にしの まこと)さん。英語、フランス語、ドイツ語がペラペラなんだよ」






園子の言葉と同時に車が発進した。


街中の景色が次々と流れていく。






「へーすごい」



蘭が驚く。




(ハワイで何でもこなす人の方がすごいけどなぁ)





私はコナン君をちらっと見た。


コナン君は私をじっと見ていたようで目が合う。


今回キッドが予告状を出したということで、朝からずっと私を睨み続けているのだ。






「いやん、えつち」





コナン君は心底嫌な顔をして、窓の外を眺めた。

少し心にダメージを負う。









しばらくして目的地に着いた。




鈴木近代美術館だ。


ここは園子の両親が経営をしている美術館で、展示されている品物の中に今回キッドが狙っている宝石があるのだ。






そして私たちは美術館の入り口前に降りる。





周りは警官だらけで、ヘリも飛んでいる。



蘭が空をも上げ、つぶやいた。




「すごい警戒ね」


すると園子は後ろから誇らしげに話す。





「当り前よ。相手はあの怪盗キッド様。なんたって彼はーーーーーー」




「神出鬼没で変幻自在の怪盗紳士・・・」





私たちの後ろから知った声が聞こえる。

振り返るとそこには、バイクに乗った一人の男性と女性がいた。

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