☆ 夜景が見えるレストラン 4 ページ21
としみつとAちゃんが結ばれる日がやってきた。
としみつがめちゃくちゃでかい声で｢帰るわ｣って言ったのが聞こえて、｢頑張れよ｣って心の中で唱えて見送った。
としみつが出て行った瞬間、みんなも帰り支度を始める。
としみつとAちゃんのの誕生日を祝う会場を設置した俺たちの仕事はまだ終わってはいなかった。
り｢で、お金は入りませんってなるでしょー？｣
それはレストランでりょうと流れの最終確認をしていた時のことだった。
り｢どうやって俺達が仕組んだことを報告する？まあでもAがやったってことにしてもいいけど｣
友｢りょうたちが来ればいいやん｣
り｢ここに？動画的には面白いけど｣
友｢ダメダメ、うちはうるさいの一切禁止なんで｣
り｢ですよねぇ！じゃあお前が店の扉開けたら俺らがいるっていうのよくね？｣
友｢東海オンエア参上！って言うくらいだし、それくらい派手な登場でもいいかもね！｣
り｢てつやどうおもう？｣
そう聞かれて、ちょっとやってみたくなって実際にやってみると結構面白くて、これで行こうと決めた。
りょうの友達なだけあって、すごい適応力で｢答えは扉の先に！｣とかアドリブとかまで入れちゃって練習は完璧だった。
虫｢僕間に合わなそうだったらそのまま会場行くからよろしくー｣
ゆ｢あーそれいいかもなぁ｣
り｢みんな普通の格好だと浮くからね？｣
し｢さすがにあのホテルに普通の格好では行けないでしょー｣
て｢あ、忘れてた｣
り｢もしかしてスーツないとか？｣
て｢あのステージに立つやつならあるけど？｣
り｢あのオレンジ？｣
虫｢ダメでしょ笑 派手すぎ！！｣
て｢え？！じゃあ俺ないやん！！｣
っていう事件が起こって、スーツを買いに行く時間もなかったので焦ったわけ。
どうしようかと、みんなが解散したあとに実家に戻ったけど結局いい感じの格好はなくて、さらに時間ギリギリになるという緊急事態。
みんなに怒られたことは言うまでもない。
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作者名：Ma
| 作成日時：2018年8月10日 21時
