東海くんとカラフルなお話。（仮）2【東海オンエア】 (ページ2)

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◆ Lemon 2 ページ2

陸上の1番重要な大会のメンバーに選ばれなかったことは、俺にとって相当ショックだった。

最近調子が良くて、絶対選ばれると思っていた自信がそのショックにさらに追い打ちをかける。

り｢あ、課題出し忘れた｣

し｢りょうくんが？珍しいね｣

り｢めんどくさ｣

その日の俺はかなりやさぐれてて、もうこの学校生活もどうにでもなれという感じだった。

し｢今日授業寝てたもんね｣

り｢なんで起こしてくれないんだよ｣

し｢なんか疲れてたから？｣

しばゆーにすらイライラした態度を見せてしまう。

だめだめと気持ちを切り替えて、せっかくやった課題を出しに行くことにした。

その時初めて来たのが、国語準備室。

というのも、職員室に行ったら、先生はそこにいると言われたからだ。

り｢失礼しまーす｣

｢ん？どうしたの？｣

り｢課題、出し忘れました｣

｢授業中に集めたのに？遅刻してきたの？｣

り｢いや、寝てました、多分｣

｢多分？なにそれ｣

先生はふっと笑うと、｢特別にはいっていいよ｣と言った。

早く部活に行きたかったし、課題さえ出せればよかったからなんの特別かもわからなかった。

｢まあまあ、そんなところに立ってないで座って！｣

り｢は...はあ｣

｢レモンティー飲める？｣

り｢...まあ、飲めます｣

早く部活に行きたいって言うのは
メンバーに選ばれなかった焦りからで

メンバーに選ばれた
みんなを見てるのは正直辛いし
大好きな部活だってもう行きたくないくらい
気分が重たかった。

｢なんか悲しそうな顔してる｣

り｢そんなことないですよ｣

レモンが浮いたレモンティーを1口飲むとなんだか優しい味がした。