＃48 永遠。 ページ48
久々の何も無いお休み。
目を覚ますと10時。
目の前には大好きなAちゃん。
まだすやすや気持ちよさそうに眠ってて、ずっと見出たいと思ったけどほっぺをつんつんとして起こしてみる。
うっすら目を開けたAちゃんに｢どこか行こうか？｣と聞いてみたら、｢もうちょっと眠たい｣って返ってきて｢まあそれもいっか｣って思ったんだけど。
｢えっ？！としくん苦しいよぉー｣
甘えたいモードに突入して、思いっきり細く小さいからだを抱きしめる。
なんの躊躇いもなく、ベットでこんなことをする日が来るなんて。
俺も本当に成長したと思う。
｢こうしてたい気分だからAちゃんは寝てて｣
｢気になって寝れないよ！｣
｢ん？何が気になるの？｣
今の俺はちょっとした意地悪をする余裕もある。
背中をスルスルと撫でると｢くすぐったい｣ってはにかんで、ちゅっと短くキスをすると顔が少し赤くなる。
｢ぎゅーされてたら気になるでしょ！｣
｢なーんだ、それだけ？襲われちゃう心配じゃなかったん？｣
｢....っ、としくんだめですよ？！｣
｢えー...そこはいいよって言うところでしょ...｣
｢もう起きるよ！！！｣
｢そりゃあ残念だ｣
やっとベットから出た時にはもう11時を回っていて早めのお昼ご飯の時間。
彼女がこの前オシャレなカフェを見つけたから、歩いて行こうと言い出していつものように手を繋いで家を出た。
｢としくん！あの広場！！｣
｢ふっ、俺らの部屋もう埋まったかな？｣
｢きっと埋まってますよ！！｣
カフェを出るとAちゃんが手を引くからついて行ってみると、すごく見覚えのある道に広場。
ついこの間まで毎日通っていた道なのに、なんだか懐かしく感じる。
｢としくん座って！！｣
｢ここ懐かしすぎじゃん｣
｢としくんが相談乗ってくれたよね！Tシャツの！｣
｢あと誕生日の時もここで迷惑かけたね｣
｢そんなことあったっけ？｣
きっとこれからも、ここに来る度にいろんなことを思い出すんだろうな。
辛かったこと、ドキドキしたこと。
いいことも悪いことも、今となってはいい思い出の全てを。
｢ふゆちゃんに早く会いたいね｣
え？誰？って思って彼女の方をちらっと見ると、お腹に手を添えてよしよししてる姿をみて思い出した。
｢まだ全然いないやん笑｣
｢まだ！ね！！！楽しみでしょうがないんだもん！｣
絶対誘ってるんだよなぁって思いながらも、こんな普通の幸せが永遠に続きますようにって願った。
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作者名：Ma
| 作成日時：2018年9月12日 12時
