恋した緑くんのお話。(仮) 2 【東海オンエア】 (ページ7)

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＃51 メンバー愛。ページ7

朝また薬を飲んだから、午後の俺の調子は昨日とは比べ物にならないくらい良かった。

大好きな神すぎるバンドのDVDをゆっくり見れたし、読みたかった本も読めた。

こうなってくると、てつやの家に行きたいと思ったりもしたけど、今日はみんなに移ると悪いからやめよう。

昨日虫さんが色々買ってきてくれたおかげで、冷蔵庫は食べやすいものが溢れていて、ゼリーをとって食べたけど、それでもお腹が空いたから、てつやが置いていったポテチも半分食べた。

Aちゃんが来るには少し早いかなという時間にインターホンがなって、モニターを確認するとりょうの姿があった。

｢おう｣

｢あ、としみつ元気？｣

｢まあ、昨日よりは元気かな｣

｢虫さんにさ、としみつ今日来なくていいって遠慮してたから何か持って言ってあげてって言われたから。はい！俺とのしばゆーとゆめまるから｣

りょうが渡す薬局の袋を受け取ると、ずっしりと重い。

｢明日は来られそう？｣

｢うん、このままなら余裕。今日めっちゃ暇だったわ｣

｢そりゃよかった、ちゃんと薬飲んで寝てね｣

｢おう、ありがとな。迷惑かけてごめん｣

｢えー？なんかとしみつらしくないなあ。熱でもあるんじゃない？｣

｢熱があるんだわ｣

あっそうか！って笑うりょうは1日ぶりに会っても爽やかイケメンだった。

渡された袋を見てメンバーに愛されてるな、なんて、らしくもなく普段あえて感じないようなことを思った。

そのほんの数分後、持ってきてもらったずっしりと重たい袋の中にローションを見つけた時には、撤回してやろうと思ったけどね。

だから薬局なのね、今日の俺は体調不良なのでメンバー愛ということで許します。