＃47 返信の返信。 ページ3
｢つまんないのーつまんないのー｣とLINEの返信に対してずっと繰り返すてつやだけど、その間も手はずっと動いていた。
今日はいつも以上の集中力だ、と感心していたらそうでもなかったみたい。
｢つかれたー！！！｣
１回床にベターっと寝転んだと思ったら、自分が持ってきた袋から、モンスターを取り出して一気飲み。
それ、俺に買ってきてくれたんじゃなかったの？
｢そんなにつまんないか？｣
｢としみつ攻めなすぎ！好きな奴からこんなLINEが来たのにもったいない！｣
｢俺はお前みたいに、軽々しく女の子にアピったりしないの｣
｢本気で好きならガチで当たればいいやんー｣
まあそうなんだけどね、俺はどーてーだからさ。
なんて心の中で自虐していたら、またスマホが音を立てて画面が光る。
｢ん？返信だ｣
« えっ？！大丈夫ですか？！私みたいに悪化しませんように..»
｢ほら！普通に返信貰えただろ？！..ん？｣
これで終わりかと思ったら、続けてもう1文送られてきた。
« としみつくんかわいい〜！！»
｢かわいい？｣
あの文章にかわいいポイントなんてあったか？！
まさかと思って、トーク画面をスクロールしてみるとやっぱりだ。
｢てーつーやー｣
｢あん？｣
ちょっと目を離した隙に今度はじゃがりこを頬張ってる。
｢なんだ？この指示した覚えのないスタンプは？｣
｢あー、くまさん｣
｢なんで送った？！｣
｢可愛いくまが泣いてて、としみつみたいだなーって思ったから！女の子スタンプ好きやん？｣
｢そういうのいらないってばー｣
そんな話をしていると、Aちゃんからも可愛いスタンプが送られてきた。
｢かわい｣
頑張れってくまが応援しているスタンプだった。
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作者名：Ma
| 作成日時：2018年6月18日 19時
