恋した緑くんのお話。(仮)【東海オンエア】 (ページ4)

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＃03 二日酔い。ページ4

自分がどうやって家に着いたのかは分からない。

思っていたよりも何倍も酔っていたようだ。

家の鍵はちゃんとかかっていて、服はそのままだったけどベッドで寝ていた。

｢俺って天才なんじゃね？｣

一人しかいない部屋でそうつぶやいたのと同時に、携帯がなった。

｢あーもしもし？｣

“おーい！としみつー？！やっとでた！”

｢あーてつや？｣

“俺だわ！昨日気づいたらいなかったからどうしたのかと思ったわ！”

｢あー悪ぃ悪ぃ。みかちゃんお持ち帰りしたわ｣

“ああん？その話詳しく聞かせろ”

｢あー今忙しいから後でな｣

風呂入ってないし、着替えてないし、腹減ったし。
てつやとバカ話してる暇はない。

“おい！絶対だぞ！あと今日家来る？”

｢あー行けたら行く｣

“それ来ないやつじゃん！”

二日酔いのせいなのか頭が痛すぎて、ほぼ毎日通っているてつやの家に行く気がすぐには起きなかった。

というか、なぜてつやはそんなに元気なのだろうか。

｢あーじゃあ行くよ。俺の分の寿司も頼んどけよ｣

そう言ってそのまま電話を切って、風呂に入るために立ち上がろうとしたらまた元気よく携帯がなった。

｢兄ちゃん？？｣

最近連絡をとってなかった兄貴からの電話だった。

なんだか嫌な予感がして、1度ベットに携帯を投げた。

それでも鳴り止まないのでしょうがなく応答ボタンを押してまたベットに腰掛けた。

頭はズキズキと痛かった。