見た目で選んで何が悪い【女川太郎】

10.恋と友情の違い ページ10

「コーヒーでも飲んでく？」


色んな店を回って疲れたので、近くにあったコーヒーショップを指差した。


「うん、行こう！」


アイスコーヒーとドーナツを頼んで、席についた。


Aちゃんは、色んな音楽を聞いていて


部活ではギターを弾いているらしい。


「まだ全然うまく弾けないけどね」


「高校の軽音じゃ、流行りの曲しかやんないでしょ？」


「うん、でも楽しいよ」


前向きでいいな。ホント、いい子だな。


「これ、使う？」


ドーナツを食べた直後に、ウエットティッシュを差し出された。


(気が利くな…)


「今度試合もまた見に行っていい？」


「いいよ。しばらく公式戦ないけど…また連絡するよ」


「私も久々にバレーやりたくなっちゃった！」


「ヒマな時相手しようか」


「えっ…いいの？」



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Aside


太郎くんと一緒に居るのは凄く楽しい。


でも…太郎君は違うんだろう、って言うのが分かる。


女友達、多いんだろうな。


だから異性としてみてもらってない感じが伝わってくる。


今日は凄く楽しかった。


また遊ぼうって、言われたけど。


恋人になりたいだなんて…そんなこと思っちゃいけないのかな。


夜、なぜか操くんからLINEが来ていた。


北条操太郎にライン聞いた!今日はジャマしちゃってごめんね


Aジャマだなんてそんなことないよ!


北条操アイツ女友達多いけど、女心にはうといから…


操くん、私が太郎くんのこと気になってるの気付いてるんだな。

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