お姉ちゃんがお兄ちゃんだった件について(混乱)【オリジナルBL】

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ｰ悠陽sideｰ

やっぱり俺は弟を怒らせたらしい。
帰りに寄った喫茶店でサービスと称してプリンが出てきた辺りで自分の顔がどれだけ沈んでいるのか、わかる所だろう。

いや、分からんよな。

自分で言うのも何だけど、俺、俗に言う美人だから、個人経営の店はいると大体サービスもらえるんだよね。

いや、本当に自分でいうと痛いけど男の美人は得だぞ。

今日入った喫茶店は柔らかい雰囲気のおばちゃんが店主だったから多分純粋に心配でくれたんだと思う。変な目配せとか無いし。

人の弱ってるとこにつけこんで恩を売りつけようとする人間よりも、やっぱり心からの思いやりだよな。うん。

あーどーしよー。
Aに嫌われた？それとも遂に反抗期？

どっちにしてもお兄ちゃんのライフはもう0よ…。

「お兄さん、悩み事があるならおばちゃんに話してみるかい？」

あ、……おばちゃん、好き…。
いい人で好き…。

「良いんですか…？」

「勿論だよ。…綺麗な顔のお兄さんが沈んだ顔をしてるとバイトの子たちが気にしすぎて仕事しないからねぇ」

兎に角心配してくれてるんだよね？
業務に支障をきたすのは俺の本意ではないし、話してみようかな。

「あ、ありがとうございます…？」

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