#220 ページ32
リヴァイア「この辺でよかろうローグ、ドラゴンには勝てぬ」
ローグ「な、なぜオレの名を」
リヴァイア「お前だけは殺すな、と命令を受けておるからな」
立派なトサカを持ったドラゴンの言葉に目を開いた。
ローグ「何の話だ！誰の命令で動いている？」
リヴァイア「お前自身ではないか、ローグ」
するとローグの影が彼の頭の中に語りかけた。
それに乱心するローグにリヴァイアは受け入れよ、と言った。
リヴァイア「お前の心は闇に染まっている、いやこれから染まる、というべきか、運命なのだ」
ローグ「う、嘘だ、そんなの、うぅ」
頭を抱えるローグの元にドラゴンがもう一頭現れた。
スティング「何ボケッとしてんだ！」
ローグ「スティング」
スティング「何だかんだ言ってもコンビだろ、オレら！双竜の力見せてやろうぜ！」
スティングの真っ直ぐな笑顔を見たローグは先程までの暗い顔を振り切って頷いた。
ローグ(こいつがいるかぎり大丈夫だ、オレが悪に染まるなら、必ず光がオレを殺すから)
ウルティア「世界を戻すにはローグを殺すしかない、殺す、しか」
一人になったウルティアはそうブツブツ言いながら歩いていた。
ナツ「今のローグを殺す、とかオレたちまで道を間違えんのかよ」
ナツの言葉が頭の中を反芻する。
ウルティア「これが、私、私はやっぱり変わっていない、ローグを殺そうとした、何が魔女の罪よ、私の罪は禊ぐことはできない」
ウルティアはそう呟くと、膝を折ってその場に座り込んだ。
ウルティア「人を欺き、人を笑い、人の命を奪ってきた、私は、変わってない、人を殺すことを何とも思わない魔女、私は、私には生きる資格がない」
ウルティアは両手を地面につけた。
ウルティア「私の命ごときで世界を元に戻せるなら、私はこの命を捧げる！時のアーク！ラストエイジス！」
すると彼女の体が燃えるように光った。そして時間が戻る。
ウルティア「そんな、、１分、私の、、命の、対価が、」
その日、世界中の人々が１分先の未来を見た。
戦いの最中の魔導士たちの未来は生死を分けた。
その１分は、人類の反撃の起点となった。
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YURIA MARGARET(プロフ) - hana87akamiruさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて、本当に嬉しいです。これからもこの物語をよろしくお願いします！ (2021年4月18日 20時) (
レス) id: db1067e6ca (このIDを非表示/違反報告)
hana87akamiru(プロフ) - FAIRYTAIL大好きなので書き続けてもらえてすごく嬉しいです！話の内容も面白くてこれからも楽しみにしてます！！ (2021年4月18日 15時) (レス) id: 0e72edcdaf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YURIA MARGARET | 作成日時：2021年3月18日 20時
