妖精の尻尾のS級魔導士０ (ページ8)

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X772年、十五歳という若さでウィッドはS級魔導士となった。

ちょうど十二歳になったラクサスとAとウィッドはチームを組んでよく仕事へ行っていた。

ラクサスはマスターである祖父マカロフと、悪事を働く父イワンとよく比べられるようになった。

ラクサス「オレはオレなんだっつうの、ジジイの孫じゃねえし、バカ親父の息子でもねえ」

ある時ラクサスはAとウィッドにそう愚痴った。

彼の言葉に黙って見つめるウィッドとは裏腹にAはオムライスを食べながらあっけらかんと言った。

A「何言ってるの？ラクサスはおじいちゃんの孫だし、イワンの息子じゃん」

全く意味が分かっていないAにラクサスがキレて、怒鳴ろうとするとAは付け足した。

A「だから何？ラクサスはラクサスでしょ、そんなの関係ないじゃん、私とウィッドの弟のラクサスだよ」

ね？とウィッドの方を見てオムライスをもう一口食べるAをラクサスは呆気に取られて見ていた。

ウィッド「そーそー、おまえはオレの自慢の弟子なんだから、もっと胸張れよ、無駄なこと考えてねーで」

冷たく言ったウィッドを見て、ラクサスは少し嬉しそうに頷いた。

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ちょっとややこしいかもしれませんが、Aは小さい頃、マスターのことをおじいちゃんと呼んで親しくしていました。

しかし、ウィッドの事件が起こって以来、責任を感じているのか、マスターと呼び、敬語も使うようになりました。

マカロフもそれを寂しく感じているそうで、、

というこの話は本編で触れたかったんですけど、タイミングが掴めなかったので、ここで暴露させていただきました。←暴露というほどでもないが

あと数話でこのAの過去のストーリーも一旦終わります。

まだまだ続くこの物語を引き続きお楽しみください！