妖精の尻尾のS級魔導士 ⑧ (ページ43)

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ブランディッシュ「レイラは精霊魔導士を引退する時、カプリコーンをゾルディオに、キャンサーをスペットに、そして、私の母グラミーにアクエリアスを託したの」

急な展開に言葉が出ないルーシィを見ながら、ブランディッシュは続ける。

ブランディッシュ「私の母はレイラのことをとても尊敬していた。なのに、、、なのに、裏切られたの、レイラに」

そう言うと、ベットのシーツを握りしめて震えるブランディッシュにルーシィはそっと口を開いた。

ルーシィ「ママが何かしたの、、、？」

ブランディッシュ「、、、アンタ、アクエリアスの鍵はどこで手に入れたの？」

ママ、から、、と言うルーシィに、ブランディッシュはため息をつく。

ブランディッシュ「私の母が受け継いだ物を何でアンタの母から渡されたと思う？レイラはね、、、鍵を取り戻すために私の母を殺したのよ」

ブランディッシュは鋭い目つきでそう言うと、ありえない、と首を横にふるルーシィの体を押し倒した。

ブランディッシュ「だからアンタは甘いのよ。アンタに恨みはないけど、私はこうするしかないの」

ルーシィの口と鼻を手で塞ぎ、手足を拘束するブランディッシュ。

ブランディッシュ「母さんの無念、、、アンタの命でしか晴らせない。ごめんね、死んで」

涙を流しながら呟いたブランディッシュは腕に力を強く入れ始めた。

その時、ベットから倒れた拍子に割れた水瓶の中に入っていた水が渦巻き始めた。

アクエリアス「私の鍵が何だって？」

そこには、一年前別れを告げたアクエリアスがルーシィを庇うように現れていた。