#327 ページ17
マカロフ「お主は皇帝スプリガンなのか？それともゼレフなのか」
ゼレフ「両方だよ、君達にとってはゼレフ、西の大陸ではスプリガン」
二人はひらけた城の広場で話していた。
ゼレフ「僕はこの世界での生きる意味を探していた、、もう四百年にもなるよ」
ゼレフはそう言うと、遠くを見ながら昔話を始めた。
その話を聞いたマカロフは口を開いた。
マカロフ「ルーメン・イストワールを手に入れるためか」
ゼレフ「隠す必要はないよ、正式名称は知っている、、、妖精三大魔法の更に上位秘匿魔法、
マカロフ「交渉の余地はなし、か、、、」
肩を落とすマカロフにゼレフはゆっくり振り向いた。
ゼレフ「本当の竜王祭が始まる、黒魔道士、竜の王、そして君達人間の、ね」
マカロフ「貴様に初代は渡さんぞ！」
そう叫んだマカロフの体を自身の魔法で締め付けるゼレフ。
ゼレフ「君には少しだけ感謝をしているんだ、ナツを育ててくれてありがとう」
ゼレフの言葉にマカロフは苦しみながら目を開く。
ゼレフ「すぐに楽にしてやろう、そして体をナツに届けよう。怒るだろうな、僕を壊すほどに」
マカロフ「醜い、悪魔め」
ゼレフ「惜しいね、スプリガンというのは醜い妖精の名前さ」
その瞬間メストが現れ、マカロフを抱えて一瞬で消えた。
そしてメストはナツ達の元に現れた。
そこに気づいたナツ達が嬉しそうに集まる。
マカロフ「お、お前達、、、」
メスト「ゼレフ！ゼレフがいた、、」
メストの言葉にナツはグッと顔色を変えた。
その頃マカロフを逃したゼレフはナツ達がいるところを見つめて笑みをこぼした。
ゼレフ「この地に来てるのか、ナツ」
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作者名：YURIA MARGARET | 作成日時：2021年9月5日 14時
