ひなたぼっこ【呪術廻戦】 (ページ16)

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･13 過去の記憶ページ16

･甚爾side

あれは確か黎明家ん所の親父に暇そうだからって家に誘われた時だったか…

甚爾「アンタん所、赤ん坊生まれたんだろ？」

黎明家頭首黎明燈彌(ﾄｳﾔ)

燈彌「ああ！嫁に似てこれまた可愛い娘だ。」

甚爾「親バカかよ…」

燈彌「お前も結婚して子供をもてば分かるさ」

甚爾「…俺が言うのもなんだが、良かったのか？
あそこから抜け出して、」

燈彌「ん？集いのことか？いーだろ、どうせ年寄り共の集まりだ。楽しいことなんかサラサラない。家族といる時間の方が断然有意義だよ。」

変わったヤツだった…
禅院家の一員である俺も集いがあれば行かなければならなかったがクソみたいな場所だ

早く終わんねーかとイラついているとコイツはいきなり話しかけてきた…

燈彌「おい、お前。俺とバックれるぞ」
甚爾「は？」

初めは無視を決め込んでいたが、話を聞くうちに彼奴らとは違う事は分かった

…今となってはコイツの家に来るのも常連だ

燈彌「帰ったぞ！！！」

？？「おかえりなさい、ですがお静かに…
(人1)は今寝ております。」

燈彌「！そうか、それは悪かった陽葵(ﾋﾏﾘ)。あまり無理をするな、ゆっくり休め。」

陽葵「大丈夫ですよ、貴方。甚爾君もごめんね。
また無理やり連れてこられたんでしょう？」

甚爾「いや、別に…」

身体はあまり強くないが、男よりも強い精神力を持った嫁の黎明陽葵(ﾋﾏﾘ)
そして…

？？「げ！また来たのかよ。女たらしめ。」

陽葵「朔空！口が悪いですよ」

朔空「…すみません、かか様。」

甚爾「よぉ、クソガキ。」

朔空「イラッ」

燈彌「お前ら随分と仲良くなったんだな、知らなかったぞ」

朔空･甚爾「なっ、違ぇよ。父さん！！/んなわけあるか」

生意気なクソガキ黎明朔空(ｻｸ)

燈彌「よしよし、いい子だなぁ。こっち来い甚爾」

(人1)「スゥ、スゥ」

甚爾「…ちっせえ」

黎明家長女黎明 (人1)

燈彌「当たり前だ、まだ赤ん坊だぞ。でっかい赤ん坊の方が怖いだろう」←

甚爾「んな事、わかってる」

コイツらといると、今まで感じたことの無い温もりに包まれるようだった

燈彌「おい、甚爾。指でここ触ってみろ」

甚爾「あ？こうか…？」

キュッ

！！！手、小せぇ…

燈彌「いいだろう。この小さい手で握られるともう…」

朔空「父さん、俺も俺も！！」

今でも思うよ。お前たちは太陽だ。

俺がゆく道を照らしてくれた希望の光だって…