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ep.1 ページ2
《 はじまり 》
hokuto side.
病の予兆の訪れは突然だった。
『..うわっ…』
ﾄﾞﾃｯ
段差も障害物もなにもない、ましてや石ころすらもなにもない
綺麗に舗装された道で
それはそれは大胆に。
時刻は世で言う通勤ラッシュ
周りからの視線が痛い。
本当は今すぐにでもこの場から立ち去りたいのに、
力が入らない。
この街はどうやら冷たいようで、
誰一人として立ち止まってはくれない。
必死に格闘すること数分、
ようやく立ち上がることができた
『...一応、アイドルやってるんだけどなぁ。』
恥ずかしくて恥ずかしくて、
もたれそうになる足を必死に誤魔化して
歩を進めた
この時は、『たまたま転んだだけだ。』
と、特に気に留めることはなく
ただただ自分自身の羞恥と戦っていた。
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作者名：おむ | 作成日時：2021年10月24日 10時
