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結局あの後、特に何もなく基地へと戻ってきた。もちろんシャオロンとは別に、アイツは表から 俺は裏から基地内へと入った。
俺はというと一旦自室へ帰り、カツラやらなんやらを片付け、総統室の前に居た。
｢シャオさんやん、どないした？｣
｢！｣
ノックをしようとしたその手をぴたりと止める。振り返った俺を見据えるのは真っ赤な瞳とそれを主張するように首元に巻かれた真っ赤なマフラー。
我らが書記長、トントンだ。
｢……あ、すまん。シャオさんやなくてAか？あれ、やっぱシャオさん……？どっちや｣
トントンはグルッペン以外で俺のことを知っている数少ない存在だ。しかし、やはりと言うべきか判別は出来ないらしい。
｢んふふ、相変わらず分からんねんな！Aさんやでっ｣
にやにやと彼を見ると困ったように笑う。
そんな表情に
｢グルさん、言われてた書類持ってきたで。それとAが。｣
｢グルッペン、今戻った。｣
俺たちの声に窓の方に椅子を向けて座っていたグルッペンは椅子を回転させ、こちらを向く。手にはピンクのチョコレートのかかった可愛らしいドーナツが……
え？ドーナツ？
｢おお、Aか、待っていたゾ！トン氏、その書類はどこか適当に置いておいてくれ。｣
｢待てやグルさんここで食べるな言うたよな！？書類汚したらどないすんねん！｣
トントンのツッコミにグルッペンは肩を竦めてにやりと笑う。
｢安心するんだトン氏！だから俺は今窓の方を向いていた、これで零しても問題ないだろう？｣
キリッ、と言う効果音が似合いそうな表情でグルッペンは言うと手に持っていたドーナツをぐいっと口に押し込み食べ切る。
そんな我らが総統様にトン氏は呆れ、俺はケラケラと笑う。
｢さて、Aよ。報告を頼んだ。……あぁ、トン氏も一緒に聞いてくれ。先程連行されて来たあの者たちに関する話だ。｣
その一声に、俺は息を吸う。
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オムレツ(プロフ) - らっぴょこさん» コメントありがとうございますー！双子は良いですぞ… (2021年10月17日 21時) (
レス) id: 9504c1c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！好きです！！双子設定好き過ぎる…！！ (2021年10月16日 22時) (レス) id: d6878be433 (このIDを非表示/違反報告)
オムレツ(プロフ) - salaさん» コメントありがとうございます！ゆっくりになると思いますが気長にお待ちいただけると幸いです！ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9504c1c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
sala(プロフ) - 続きとっても楽しみです！更新待ってます！ (2021年8月26日 22時) (レス) id: 6774b94e1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オムレツ | 作成日時：2021年8月24日 17時
