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さてさて。
大先生を仕事に戻し、俺は今地図の印を付けたうちの1つ、ハンブルネに居た。
数多くの運河が流れるこの街は、東側の旧市街地、西側の新市街地によって構成されており尚且つ美しい外観の建物も多く立ち並び観光地としても有名だ。
穏やかな中に活気のあるこの地域で、果たして本当に双子狩りなんてものが
街を2時間かけてぐるりと一周し、特に異常は無いことを確認する。
ハズレかぁ。丁度お昼時だし露店で軽食でも買おうか。
なんて悩んでいた時だった。路地裏の前を通りがかった時。
……やめ、……やだ……！！
大人しく……こ……！！
｢！｣
声が聞こえた。
片方は何かから逃げる声、片方は何かを追いかける声。
これは……。
お昼の鐘が鳴り響く街中で、いい香りのする露店を横目にへこんだ腹をひと撫でして俺は路地裏へ駆け出した。
しゃーねえ、昼は後回し！
声のする方へ歩みを進めると、ガタイの良い2人の男が2人の子供の腕をグイグイと引っ張っていた。
よく見ると2人の子供はよく似た見た目で、恐らく……。
｢っほ！｣
｢ぐぁ！！？｣
｢はぁ！？｣
とまぁ考える前に俺はガタイの良い2人組に飛び蹴りをかます。近接戦はそこまで得意じゃないけど、シャオロンと組手したりシャオロンに扮してコネシマやゾムとも模擬戦でやり合ったりするからまぁ幾分か出来る方だ。
専門なのは遠距離だけど、
騒動になったら真っ先に警察ではなく軍の駐屯所に伝わるのが(俺にとって)悪いとこだからなぁ。
シャオロンが暴れてた、なんて言われたら基地にいる本人が面倒なことになる。それはいかん。
兎にも角にも今は目の前の奴らをとっ捕まえて話を聞く……と、いう名の尋問をしなければならない。
｢てめぇ、何しやがる……｣
｢フーン、こんな所でか弱い子供連れ去ろうとするお前らに言われたくねぇなあ！｣
俺は子供たちの前に立って、守るように男を見据える。身長差はかなりあるが、問題はないだろう。
｢2人は逃げな｣
優しくそう声をかけると、やはり双子だった子供たちは困惑したように声を出す。
｢えっ、で、でも……｣
｢おにーさんは……？｣
そんな2人を心配させないように俺はにっこりと笑ってみせる。
｢へーきやって、こんな雑魚2人組！こう見えてお兄ちゃん強いねんで？｣
そんな俺に双子は押し黙り、お礼を述べ路地裏から逃げる。
｢オラ来いよぉ。雑魚が！｣
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オムレツ(プロフ) - らっぴょこさん» コメントありがとうございますー！双子は良いですぞ… (2021年10月17日 21時) (
レス) id: 9504c1c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！好きです！！双子設定好き過ぎる…！！ (2021年10月16日 22時) (レス) id: d6878be433 (このIDを非表示/違反報告)
オムレツ(プロフ) - salaさん» コメントありがとうございます！ゆっくりになると思いますが気長にお待ちいただけると幸いです！ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9504c1c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
sala(プロフ) - 続きとっても楽しみです！更新待ってます！ (2021年8月26日 22時) (レス) id: 6774b94e1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オムレツ | 作成日時：2021年8月24日 17時
