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｢俺です｣
グルッペンに呼ばれた俺は、総統室に静かに入室して背筋を伸ばして立っていた。
特段これと言ってなにかやらかした、とか心当たりがある訳ではないが、なんとなくこの場に改めて呼ばれる(と、言うより呼び出される)と自然と背筋が伸びてしまう。
｢あぁ、来たか。少々任せたい仕事が出来てな。……ところで、突然だがひとつ問いたい。今最も我々を敵対視している国の総戦力はどうだ｣
｢良くて5万、悪くて3万。どっちにしろ雑魚ばっかやけどな｣
吃ることなくすんなりと答えた俺にグルッペンはニヤリと笑う。
この質問は俺が呼び出された時必ず問われるもので、毎回質問内容は変わる。ただ質問される内容は｢俺｣でないと答えられないもので……。
｢やはり『今日は』お前、か。待っていたゾ、A｣
｢ほんま毎回よぉ分かるよな……今日は朝から入れ替わっとったのにぃ｣
余裕そうに笑うグルッペンに、俺は唇を突き出し拗ねたような表情を見せる。すると彼は赤い瞳を細めて再びニヤリと笑った。
｢まぁな。｣
突然だが、俺、Aには双子の兄がいる。
兄の名前は｢シャオロン｣。一卵性双生児の俺たちは見分けがつかない程よく似ていてまるでお互いが鏡を見ているようなのだ。
そのため昔から両親以外の誰にも見分けがつかなかった。
そんな俺たちを両親以外で初めて見分けがつくのが我らが総統、グルッペン・フューラーなのだ。
｢……んで、任せたい仕事って？｣
｢あぁ、これを｣
ぽい、と投げてきたのは資料の束。
なになに、と投げ渡された資料に目を通す。
｢……双子狩りぃ？？｣
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オムレツ(プロフ) - らっぴょこさん» コメントありがとうございますー！双子は良いですぞ… (2021年10月17日 21時) (
レス) id: 9504c1c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！好きです！！双子設定好き過ぎる…！！ (2021年10月16日 22時) (レス) id: d6878be433 (このIDを非表示/違反報告)
オムレツ(プロフ) - salaさん» コメントありがとうございます！ゆっくりになると思いますが気長にお待ちいただけると幸いです！ (2021年8月27日 22時) (レス) id: 9504c1c9a6 (このIDを非表示/違反報告)
sala(プロフ) - 続きとっても楽しみです！更新待ってます！ (2021年8月26日 22時) (レス) id: 6774b94e1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オムレツ | 作成日時：2021年8月24日 17時
