大好きな貴方の観察日記 (ページ2)

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女side ページ2

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ずっと..... ずっとこの日を待ってた。

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ヘアメイク担当をしていた私が、

恋に落ちるのにはそう時間はかからなかった。

いつも周りを冷静に見て行動している姿や、

きっと朝方までダンスの練習をしていたのだろう

メイクをされながらも、うたた寝している姿でさえ愛しく、

ステージ上では誰よりも輝いて見えた。

そんな私の気持ちを知ってか知らずか

彼からの告白により付き合うことになった私達。

これからずっと、

笑い合って

支え合って

過ごしていけると思っていた。

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そう、あの日までは...

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『アイドルに恋して解雇だなんてね』

他の女達は私を嘲笑った。

『今後、一切関わらないでくれ。』

社長の一言で終わるような、

そんな脆い関係だったなんて信じたくなかった。

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年間計画表に記された

"休暇"

の字。

活動が一通り落ち着き、珍しく１ヶ月の休暇があった。

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「この日だ」

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この日の為に、

檻を

手錠を

鎖を

準備したんだ。

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＿＿＿＿ピロロン

ケータイの画面はメッセージが来たことを知らせていた。

"ホソク"

の字に胸がざわめく。

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『久しぶり。元気にしてる？』

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罪悪感のせいか、人目を盗んでは

たまにメッセージを送ってくれる。

その優しさに漬け込むかのように

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『久しぶり。元気だったよ。

でもね、実は、次の職場の事でホソクに

聞いてもらいたい話があったの』

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私たちが別れた原因の "仕事" の話を持ち出せば

優しいホソクが断ることは無いと分かっていた。

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きっとホソクはもう見慣れたであろう

私の部屋に通し、彼の好きな

甘めのカフェオレに睡眠薬を入れた。

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貴方は知っているのだろうか。

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私が付き合ってた頃以上に

今、貴方を愛してるということを

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