52. ページ4
.
「え、今日が入隊日?それほんと?」
昨晩遅くまで仕事をしていた私は、起きる時間が遅くなってしまった
リビングにはもう修たちの姿は見当たらず、迅さんと京介、桐絵、栞がいた
ちなみに、レイジさんは晩御飯の材料を買いに出かけたらしい
「そりゃ、お前起きるの遅かったからな〜
寝不足で倒れるなよ?」
「そんな未来、見えてるんですか?」
「………どうだろうなぁ」
迅さんは笑いながら、私の頭の上に手を乗せる
「さて、行くか、A
もうそろそろ時間だ」
「…了解です」
時計を見る
少し早い気がするが、それでもいいだろう
「迅さん、本部に行くなら俺も一緒にいいスか
修の様子を見に行こうと思ってたので」
「おーいいよいいよ
弟子が気になるか?」
「まあ、そんなとこスね」
そんなこんなで、私の右には迅さん、左には京介と、異様な光景になってしまった
なんだこれは。
両手に花的な。
道ゆく女子に睨まれる。怖い。
.
「おっ、まだ余裕だな。
A、京介と一緒に遊真たちの様子でも見てきたらどうだ?」
時間になったら電話する、と
迅さんは提案する
確かに、時間はまだあるし、気になってはいた
「じゃあ、行って来ます」
「行ってらっしゃーい」
どこから出したのか、迅さんはぼんちあげを片手に手を振った
そして、何かを思い出したかのように動きを止める
思い出した、というよりも
視えた、のだと思うけど
「………狙撃場には、あんまり行かない方がいいかもな……」
ポツリ、と呟いた迅さん
私はそれに頷いた
何となく、理由はわかったから
「わかりました。
それじゃあまた、後で」
迅さんに背を向け、私は先に歩いていた京介の元まで走った
.
113人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おむらーす - エネさん» ありがとうございます!次回作、作るか迷い中ですが、また姿を現した時はよろしくお願いします笑 応援、ありがとうございました! (2016年1月18日 22時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす - 藍@浅にぃloveさん» ありがとうございます!感動してもらえたなんて嬉しいです!もしかしてもしかしなくても、ダイヤのA好きですか??私も大好きなんです!笑 また話せたら嬉しいです笑 応援、ありがとうございました! (2016年1月18日 22時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす - パプリカさん» ありがとうございます!パプリカさんからのコメントは毎回楽しみにさせていただいてました!(勝手ながら) 今まで応援、ありがとうございました! (2016年1月18日 22時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
エネ(プロフ) - 完結おめでとうございます!次回作楽しみにしてます (2016年1月18日 10時) (レス) id: b4abfe6cdf (このIDを非表示/違反報告)
藍@浅にぃlove(プロフ) - 完結おめでとうございます!感動する終わり方でめっちゃなきました! (2016年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 02dbac67e1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おむらーす | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時:2015年12月19日 11時