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「はは、こりゃ、アイツに殴られっかもな」
画面に表示された写真
俺の横で気持ち良さげに寝るA
今こそ服は乱れてはいないものの、
コイツはついさっきまで、俺の手によって服を乱されていた
まあ、コイツの身体に興味は無いし、
当の本人も気づいてない
少しでも、これでアイツが素直な反応をしてくれたら、と俺は願う
なんで、こんなにも過保護な事してんだろーな、俺
と、自嘲的な笑みを浮かべる
「この写真だけで、何を想像したかは知らねぇ
けど、今のお前に
コイツの事を心配する資格あンの?」
勢い良く開いた扉と、息の切れた荒船
写真を送ってからほんの数分できたあたり、玉狛近くまではトリオン体を使ってきたのだろう
近いとも言えない本部と玉狛の距離からして、相当急いで来たのだろうけど
‘‘一度諦めたお前が、何今更焦ってんだよ”
と、悪態をつきたくなる
それ程までに、俺はAを大切にしていたんだろうし
コイツなら、と信じて任せていた節もあるのだ
「………わかっ………てる…………」
「は?何をだよ」
何をわかってるって言うんだ
コイツのことか?それなら、まだ玉狛の小南とかの方がわかってる
ふざけるのもいい加減にしろよ
心の中で抑えていた怒りが、徐々に、ふつふつと露わになろうとする
込み上げてくる怒りを抑えながら、俺は荒船を見る
「コイツなら大丈夫だとか思ったんだろ
Aから動いてくれるって甘えてたんだろ
それで
諦めて
自分じゃない、誰かの物になりかけて
焦るのが遅ぇんだよ、お前
大切なやつだって言うなら、何があっても離すな
甘えるな
主張し続けろ。俺がいる、だから安心しろって
コイツがどれだけ不安だったと思う?
独りで、行きたくもない場所に行って
やっと帰ってこれて、独りじゃないってやっと安心できそうだった
なのに、お前は………………」
‘‘突 き 放 し た”
「…ｯ……」
「お前だけが被害者じゃねぇんだ
それだけは覚えとけ」
座っていたベッドから立ち上がり、俺は荒船の横を通って扉をくぐる
「………………悪りぃ」
「そりゃ、少なくとも俺に言うことじゃねぇな」
やっとなんだ
やっと、アイツは幸せになれる
アイツが幸せな未来に、きっとお前はいなきゃなんねぇんだよ
荒船
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おむらーす - エネさん» ありがとうございます！次回作、作るか迷い中ですが、また姿を現した時はよろしくお願いします笑 応援、ありがとうございました！ (2016年1月18日 22時) (
レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす - 藍＠浅にぃloveさん» ありがとうございます！感動してもらえたなんて嬉しいです！もしかしてもしかしなくても、ダイヤのA好きですか？？私も大好きなんです！笑 また話せたら嬉しいです笑 応援、ありがとうございました！ (2016年1月18日 22時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
おむらーす - パプリカさん» ありがとうございます！パプリカさんからのコメントは毎回楽しみにさせていただいてました！(勝手ながら) 今まで応援、ありがとうございました！ (2016年1月18日 22時) (レス) id: e5ea87c0cf (このIDを非表示/違反報告)
エネ(プロフ) - 完結おめでとうございます！次回作楽しみにしてます (2016年1月18日 10時) (レス) id: b4abfe6cdf (このIDを非表示/違反報告)
藍＠浅にぃlove(プロフ) - 完結おめでとうございます！感動する終わり方でめっちゃなきました！ (2016年1月18日 0時) (携帯から) (レス) id: 02dbac67e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おむらーす
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=mucho
作成日時：2015年12月19日 11時
