月明かりの下で、君と約束をしよう (ページ30)

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第二十九話ページ30

ドラコside

ドラ｢(あの手紙は、サクラに届いただろうか...)｣

僕は自分の部屋の中を歩き回っていた。

バタｯｯ！

なにかが僕の部屋の窓にぶつかった。

僕は急いで窓を開けると、白と黒の模様の梟が手紙と咥えて倒れていた。

ドラ｢(これはサクラの...)｣

僕は部屋の中に梟を入れ、暖かい場所に移動させた。

そして、ゆっくりと手紙を開ける。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ドラコへ

手紙ありがとう。
貴方から手紙をくれるなんて、どういう風の吹き回しかしら。

とっても素敵なイヤリングもありがとう。
大切に付けさせてもらうわ。

お母様が、今度貴方をホームパーティに招待したいって言っていたわ。
ルシウス叔父様とナルシッサ叔母様と一緒に遊びに来てね。

サクラ

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自分で分かるくらい、顔がにやけてしまった。

イヤリング、気に入ってくれたんだな。

是非とも、ホームパーティに参加させて頂きたいな。

サクラの梟が僕の肩にとまった。

僕の頬に近づいてきた梟を撫でた。

ドラ｢お前の鈍臭い所は飼い主に似たのか？｣

梟は首を傾げてしまう。

ドラ｢...そこも含めて、僕は好きだ。｣

僕は机に肘をつき、目を伏せた。

ドラ｢(君がスリザリンなら良かったのに)｣

そして、手紙の返事を書き、サクラの梟に咥えさせた。