シンデレラ・ヒストリー (ページ13)

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永瀬「A、どんだけ食べるん、」

『騙した腹いせだよばーか』

永瀬「は？お前やってな、俺に嘘ついたやん！」

『つきたくてついたわけじゃないし』

永瀬「てか、Aが払うんやろ、それ」

『永瀬に決まっとるやろ、キンプリでどんだけ儲かってんかうちならわかるで』

永瀬「Aは家のレベルが違うやん」

『ごちゃごちゃ言ってないで、歳上なんやから払ってくれればいーやんけ』

Aが関西弁を使い出したら誰の手にもおえない。
永瀬は諦めることにした。

永瀬「休んでた間何してたん？」

『…、何って学校行ってゲームしてた』

Aは食べるのをやめて、じっとどこか一点を見つめた。永瀬がいくら手を伸ばしても届かないどこか遠いところを。

永瀬「なんで、相談してくれなかったん、」

永瀬「メンバーに話すのは辛くても、俺と紫耀はずっと一緒に頑張ってきたやん、一言も言ってくれなかったんは何でや、呼び止めても振り向かなかったのはなんでや」

『…』

Aはまた食べ始めた。永瀬の言葉を拒否した。

永瀬「またそーやって逃げるんか」

永瀬「俺だけなん？Aと一緒にデビューしたいって、活動したいて思ってたんは。」

焼肉を食べるAの手が止まった。

『…思ったよ。永瀬と、皆んなとデビューしたいって。』

永瀬「じゃあ、なんでっ」

『ジャニーさんに逆らえるわけないやろ！！！！』

Aの声が大きく、強くなった。

永瀬「…」

『ジャニーさんにキンプリとしてはデビューさせられないよって言われた時1番戸惑ったのはうちや。

なんで、なんでやって、

でも、ジャニーさんは絶対ダメって。うちが今ここでメンバーに本当のこと話したら、メンバーはデビューやめるかもしれへんって思って、怖なって』

Aの目から涙が溢れた。