【ツイステ】希望の方舟 III

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『…………』



数日ぶりのアルシュアーク寮だな



今朝の食堂でのスペンサーとレオナの"俺がどちらの寮で寝るか"という醜い争いは『もう戻りてぇ…』という俺の言葉により、呆気なく決着が着いた



自室を軽く掃除して患者のカルテを書いているとノック音が響いた



『誰だ？』


「スペンサーだよ。入っていい？」


『あぁ』



俺がそう言うと扉が開きスペンサーが部屋に入ってきた



「Aはアルシュアーク寮生なんだからね？あんまり他の寮にホイホイ遊びに行かないで」



開口一番にそう言うスペンサー



オクタヴィネルもサバナクローも全部あっちからなんだが…



そんなことを口に出すとスペンサーにまたグチグチ言われるだろうな



『あぁ、悪かったよ。俺がいなかった2日間、大丈夫だったか？』



「あぁ……Aが転寮したと勘違いして僕のところに尋ねに来た寮生は何人かいたけど、それ以外は何も問題なかったよ」



『ハッ、それは誰なんだ？』



「結構いたから覚えてない。でも特に3年は慌ててたよ

まぁ…そういう事になるんだから気をつけてよね」



『はいはい……んで、お前はどう思ったんだ？』


「え？」



『俺がいなくて……どう思った？』



ニヤッとしながらスペンサーにそう聞く



「どうって…そりゃぁ…………し…った」



『あ？なんて？はっきり喋れ』



「だから！寂しかったよ！！」



顔を赤く染めながらそう叫ぶスペンサー



『アハハハハッ！』



「何笑ってんの！？」



『悪ィ……お前って俺のこと本当好きだな。いつものポーカーフェイスが崩れてるぞ』



「うるさい！」



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