こっち向いてよ、目黒くん２

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目黒くんはすぐに来てくれた。








「ごめん、







　いきなりどうしたの…？





　って、萌音ちゃん？






　どうしてっ！？」









慌てて萌音ちゃんの元に駆け寄る。









『目黒くん。









　もう決着ついた？』









いつの日かも聞いたこと。







明らかに目をそらす。









パチン









乾いた音が、教室に鳴り響く









私は目黒くんに平手打ちしていた。









驚いて頰を抑える目黒くん。









萌音「えっ神崎さ、









『この意気地なしっ









　目黒くんが








　目黒くんが、




　ちゃんと進まないから、







　萌音ちゃんが






　傷ついてるの！』









いい加減、目を覚ましてよ









『かっこつかなくていいじゃん。









　ダサくていいじゃん。









　苦しくてもがいた分









　強くなれる。









　だから、素直になりなってっ』









私が目黒くんへの思いを我慢してるのは









目黒くん自身が幸せになって









ただそれだけだから









『ほら、頑張って！』









目黒くんの背中を優しく、叩く。









「ごめん、二人にさせて。」









さようなら、目黒くん。









さようなら、私の初恋。

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