再会 ページ8
A視点
マルコ「よう、Aだよな？」
＊!! 私の目の前には、二度と会いたくない人がいた。
どうして!!!?私は思い出した。
そういうことね。
本当に運が悪い。
じゃああの船はアンタら、白ひげ達のか。
最悪。
もしもエースにバレてしまったら。
それにマルコも妙に勘が鋭い。
パイナップルのクセに。
マルコ「おい、聞こえているか？」
『あ、え、ま、マルコ!!?どうしてここに!!?』
マルコ「気づくの遅ぇよい」
懐かしいな、その独特な語尾。
大丈夫、落ち着け、いつも通り愛想の良い笑顔をすればなんとかなる。
なんとか乗り切れ！
『そ、それはそうと・・・何しに来たの？』
マルコ「そりゃお前を連れ戻しに来たんだよい！」
最悪。
なんでそんなことするのかな？
私はルフィ達を腐らないようにするための方法を探していて忙しいっていうのに。
『そうなんだ。けど、ごめん、マルコ。私はルフィ達の船に乗ることにしたんだ』
マルコ「は？なんでだよい！」
『私、ルフィ達のこと気に入っちゃって白ひげ海賊団だった時も楽しかったけど、ここはここでもっと楽しいんだ。だから諦めてくれないかな？』
マルコ「嫌ねい。オヤジの命令だ」
マルコは私を掴み、強制的に連れてかれた。
けど私は抵抗しなかった。
したら怪しまれるかもしれないし、ここは海だ。
さすがに船まで泳いで戻るのは困難だ。
確かに私は人を簡単に殺すことができるが、流石にこの態勢では難しい。
力は私よりもマルコの方が圧倒的に強い。
一般女性とは対して変わらない。
ここは大人しくしておこう。
抵抗するだけ無駄だ。
破滅するかもしれないし。
マルコ「連れて来たよい」
同時に驚く人と喜んでいる人が目に入った。
私はニコニコ笑っているが勿論本心ではない。
ほっといてほしいな。
サッチ「A!!!お前どこに行っていたんだよ!!!オレっちがどれだけ心配したんだが!!!」
サッチ・・・久しぶりだな。
そして煩い。
耳の鼓膜が破れそう。
私、煩い奴嫌いなんだよね。
勘が鋭い奴も嫌いだけど。
サッチは相変わらずおかしな髪型をしていた。
格好いいと思った事が無い。
ハッキリ言って、サッチは苦手だ。
あの時みていないフリをしとけば良かった。
何であんな奴を“助けちゃった”のだろう。
サッチだけじゃなくて白ひげもエースも。
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作者名：引きこもりオタク | 作成日時：2024年1月10日 18時
