宝物 ページ5
ーその後、Aは一味を一人ずつ引きずり、リビングの椅子に座らせた。
そして、裁縫道具を手に取り、みんなの唇に針を通した。
ニッコリと笑うように
縫い付けた。
ブルックは縫うことは出来なかったが
『いただきます』
Aは手料理を食べた
『アンタら・・・これとっても美味しいよ！はい、アンタらの分』
Aはルフィ達の目の前に料理を置いた。
勿論のこと、彼らは食べることは出来ない。
動くことも、喋ることすら出来ない。
そして二度と目覚める事は無い。
けど、彼らはAの中では生きている。
彼女の甘い妄想の中で
『ごちそうさまでした！』
＊ウフフ、嬉しいな。
アンタら私の理想の物になってくれて。
大丈夫！アンタらは捨てたりしないから。
私だけの秘蔵コレクションにするから。
けど、このままにしていたらいつかは腐ってしまう。
ブルックは骨だから大丈夫だけど・・・
そうだ！氷とかで閉じ込めてしまえばいいんだ！
そしたら腐ることはないし、より綺麗なコレクションになる。
けど10人もいるから氷じゃ大変だし、いつから溶けてなくなってしまう。
彼らを綺麗に腐らないよう閉じ込めるにはどうしよう・・・
そうだ!!悪魔の実でなんとかなるんじゃない!?
ーAは悪魔の実について載っている図鑑を開いた。
何時間も掛け、調べ続けた。
しかし、どれもいいのが見つからない。
“ヒエヒエの実”もアリかと思ったが、元海軍大将 青雉、いや、クザンを殺さないといけない。
殺せたとしてもどこに出現するかは流石に特定出来ない。
お得意の嘘で誰かに取りに行かせても、日にち的にその頃にはルフィ達は腐ってしまう。
流石に一人では出来ない事だ。
Aは小さい頃から宝物は大切に保管する趣味だった。
今だってそうだ。
Aにとって一味は“宝物”その物だった。
実は大切だった。
だが、ゾロやロビン 勘が鋭い奴もいて、自分が“狂喜のペテン師”だってことをバレるわけにはいかなかった。
その頃は殺したくないと思った。
だが、自分の物にしたいという欲に負け、結局は殺す末路になってしまった。
Aは気づいていなかった。
自分は彼らに好意を持っていたことを
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：引きこもりオタク | 作成日時：2024年1月10日 18時
