悪魔の実→奇跡の実 ページ14
A視点
マルコ「・・・落ち着いたか？」
『うん・・・』
イゾウ「お嬢はこれからどうしたいんだ？」
『・・・分からない。こんな気持ちで生きたくない』
ハルタ「A・・・」
＊辛い。
辛い。
また一人だ。
寂しいが嫌。
騙さなきゃよかった。
利用しなかったらよかった。
なんで仲間だともっと早くから気づかなかったんだろう。
皆こんなにも私を思ってくれたのに。
ルフィは仲間と言ってくれたのに。
サッチ「そういえば、俺らの船にスゲェ悪魔の実があるんだが」
マルコ「おい、サッチ！」
はぁ？だからなに？
サッチ「もしかしたらその能力で救えるんじゃないか」
救える？ルフィ達を？
エース「だがサッチ、いくらなんでもあの実は―――『その実について教えて』ちょっ、お前！」
サッチ「良いぜ」
サッチによれば、その悪魔の実は
“カミカミ”の実。
神様の能力が使えるらしい。
例えば海水を思うがままに操れたり。
人に触れるだけで殺せたり。
世界政府もこの実に目をつけていたらしい。
ただ、一つ問題が。
この実を食べた物は死んでしまう。
必ずって訳ではないが。
大抵の者は死亡してしまう。
選ばれし者しか得ることが出来る。
その実を偶々白ひげ海賊団が他の海賊がもってたのを奪って保管していたみたい。
エース「その実はお前が食え、A」
マルコ「!?おいエース！」
エース「これはお前がやったことだ。これはお前にとって罪滅ぼしと言ってもいいぐらいだ。それに、俺は悪魔の実を食ってる。他の奴には任せられない」
『分かったわ』
言われなくてもそんな夢みたいな悪魔の実があるのなら
ルフィ達を救うことが出来る実があるのなら
食べるに決まっているわ。
迷う暇なんてもんはない。
迷う必要がない。
一か八かだ。
助けることができればいい。
救えればそれで満足。
そして私はカミカミの実を食べた。
『ウグッ』
不味い。
悪魔の実は不味いことは知っていたがこれほどまでとは。
さぁ運命の結果だ。
『ッ！』
ベチャッ
マルコ「！A大丈夫か!?」
血？
あれ？意識が・・・やっぱり私、死ぬのかな？
嫌だ。
まだ死にたくない。
私は
ハッピーエンドを望んでいるから。
分かっている。
自分勝手だよね？
私がしたことはつけを払わずに済むことではない。
許されなくていい。
それでも、皆とまた、あの日のように。
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作者名：引きこもりオタク | 作成日時：2024年1月10日 18時
