片想いと片想われ【桃】

想い（6） ページ6

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「ホントだ…」






本当に綺麗だって思った。





と、同時にあなたの瞳も綺麗だって思った。





空のように澄み渡っていて





とっても綺麗。






瞳が綺麗な人には





綺麗な景色が見えるんだ。







〇〇駅、〇〇駅____






運転手さんの毎度お馴染みの音声。





この駅は私が降りる場所。






「じゃあ、私ここなので行きますね。」






軽く会釈して降りようとする私に





彼は手を軽く振ってくれた。






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「あ…！」






電車から降りて数本進んだところで気づいた。





…名前聞いてない。






引き返そうとして後ろを振り向いたけど





プシューという音が聞こえてドアが閉まった。






"縁がなかったってことだよね"






そう思うことにした。





向いていた方向を変えて学校へと歩き出した。






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