片想いと片想われ【桃】

想い（45） ページ45

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「小瀧くん、痛くない？」







「…全然痛ない。」








小瀧くんの頰に切り傷があったのが見えた。





多分、男が指輪つけてたんだと思う。





小瀧くんの頰にガーゼを貼って





一応、手当をした。








…私、元保健委員なので。






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小瀧くんの頰に集中してガーゼを貼っていた。





すると、"小瀧くんの顔が近づいてきてる"





そう思ったときには遅くて





影が重なった。






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「…二回目。」







「…え？」








ひひっと笑って





また彼の顔が近づいた。






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「んっ…、はぁ、」







「…はっ、」








私の口から吐息が漏れる。





小瀧くんの熱い甘い吐息も。






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それもお構いなしに





そのまま長く息が止まりそうで





それでも、甘いキスが降ってきた。







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