片想いと片想われ【桃】

想い（13） ページ13

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ピコンッ






"今から俺の家来れる？"






大毅からだった。





…大毅からのお誘いを断れないのが私。





好きだもん、少しでも一緒にいたいから。






"行けるよ、ちょっと待ってて。"






大毅の家へ行くには





早めに降りた方がすぐに着ける。





"次の駅で降りよう"





そう思ったとき。





そのまま通知画面にしていた私のスマホを





小瀧くんに見られて






「…それ彼氏？」





「まあ…そんなとこかな。」






最後に"今のところはね"





小さく呟いたけど、聞こえてないかもしれない。





だって、大毅は私からいつ離れていくかわからないから。





一日一日を大切に生きていかなきゃいけないの。





次の駅に着いたから小瀧くんに





"ばいばい"と言って降りる。





降りた瞬間





早歩きで向かって、段々と走る体制に。





改札を抜けると大毅の家までずっと走っていくことにした。





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「俺はAちゃんのこと、ずっと前から知ってたで。」





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