【テニスの王子様】幼なじみの壁越えました【幸村精市】 (ページ14)

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私は今何を見せられているのだろう

ただただ筋トレをし続ける誘拐犯を呆れ半分眺めていた

なんの仕打ち…？暴力とかされないのはいいけど、放ったらかしすぎではないか？？

人質に興味ないんだろうな。いれば目的の人がくるから私は今利用されてるだけだ。

きっと日本人なら誰でも良かったんじゃないか？と、私は頭をフル回転させる

全然私に見向きしない。今なら、この縄を解いて逃げられる。

でもその後どうする。

これでも剣道で鍛えた身。
そこら辺の女子よりは体力も力もある。

だけど相手はテニスを(彼らのプレイはテニスと言えるのかわからないけど)してる男子だ。

私の方が小回りは利くけど、圧倒的に体力と見つかって押さえられたときは不利だ。

棒状のものを使えばいいじゃんって思うかもしれないけど、これでも一応有段者なんだよね。

こっちから手を出すと私がお縄にかかってしまう。正当防衛は別だけど…それでも自分の刀は守るために使いたい

「キース！！シウが来たよ！！」

頭の中で葛藤し続けていると私を誘拐した張本人がかけてくる

あの人キースっていうんだ…ここにきて初めて知った。

シウっていう人がキースが守ろうとした人なのかな。

仲悪くなったのかな。でもシウもこの団体の一員なんだろうし、そうしたら私をなんでここに連れてきたのかわからなくなってきた

重い扉が開かれる

「頼もしい仲間とおでましだなァ」

『え、越前くん？！なんでここに』

越「A先輩！」

キ「チビ…せっかく昨日は命拾いしたのになぜ来た」

キースの方に向き直った越前くん

越「命拾いしたのはそっちだっていうのを言いに来たんだよね」

キ「おもしろいチビちゃんだ」

越前くんもあの夜、この人たちに遭遇したのか…しかもキースとやったってこと？

実力がどれほどかはわからないけど、越前くんと張り合うくらい強いんだろうな