【テニスの王子様】幼なじみの壁【幸村精市】 (ページ23)

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部活が終わり、Aの家に向かった。
幸村とAの家は隣同士なものの、病院とは真逆方向だった。

柳「ふむ…。幸村の家の隣は海音の家だったか。」

丸「幸村くんとAすげー長い付き合いだな！」

柳生「そのようですね。以前お会いした時も、とても親しげでしたし」

ジャ「花屋ってあれか？」

ジャッカルが指を指している方向には、幼い頃から変わらない花屋があった。

真「こんにちは。Aの代わりに花取りに来ました」

店の奥からパタパタっと走る音が聞こえた

A母「はーい。あぁ！弦一郎くん。久しぶりね」

真「はい。お久しぶりです。おばさん」

大きくなったね、と素敵な笑顔を見せている。Aの笑い方はきっと母に似ているのだろう。

切「も、もしかして、A先輩のお母さんッスか！？」

赤也が切り出す。こうなるとはわかっていたが、流石に今騒がれると迷惑がかかる。

おいやめんかと言いかけたところで、

A母「そうだよ！似てた？」

とおばさんが言った。昔から賑やかで明るい性格だったな

切「俺、テニス部の切原赤也ッス！」

A母「そっか。弦一郎くんのとこだもんね。みんなテニス部かー。Aと仲良くしてくれてありがとね！」

柳「いえ、誰とでも仲良くなれるAさんのおかげです」

テニス部『『おい抜け駆けして名前で呼んだろ柳！！！』』

A母「そうなの？笑あの子、昔から友達づくりはうまかったんだけど、剣道バカだからね。なかなか遊んでなかったの。」

真「学校ではみんなと楽しくやってますよ。Aの周りにはいつもたくさん友達がいますし」

丸「なんか、毎回見る度に友達と話してるもんな！女子からも男子からも好かれるってすげぇよ！」

仁「ピヨ。」

A母「ありがとね…！！あ、そうそう花取りに来たんだったよね。

はい、これ。Aが絶対とっといてって言うもんだから、何かと思えば、精市くんの誕生日だったんだね。

なのにあの子ったら熱出して…」

真「珍しいですよね。Aが風邪をひくなんて」

小学校のとき、顔真っ赤にして学校にきていた時があった。

先生にも心配されていたが、いつも『私風邪ひいてない！』って暴れていたな。

結局保健室連れてかれてたけど

A母「ほんとだね笑そろそろいきな。精市くん待ってるよ」

真「はい。ではまた。」