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そんな彼、獅子王の反応を見たコハクは、ふと思った。今回、自分を犠牲にしてでも人間って言うのは案外このようなドジや馬鹿な姿を見せるのだ、と教えようと。そうすれば少し彼の人間に対しての恐怖心が和らぐんじゃないか。そう考えたからだ。しかしこの状態で計算をしてどうにかするほどコハクのおつむは強くない。
「うーん…困ったなぁ…」
「？」
「あ、そうだ。ねえねえ獅子王君、ちょっと脱出するの手伝ってくれないかな？嫌だったら別にいいんだけど…」
獅子王は俯き、少し暗い表情を見せる。
「…ッ」
そしてコハクをちらりと見るなりどこかに駈け出して行ってしまった。
「…やっぱりだめだったかぁ…」
少し残念そうな声が響いた。
そして数分後の事だ。残念にも悪あがきを続けた結果、実音に網は絡まり、どうしたらこのような状態に、と息をのむほどの惨状と化していたその時、
「だから…新しい主が困ってて助けてあげて欲しいんだけど…」
そう言いながらこちらに向かってくるのは獅子王だ。そしてもう一人、かっこよくジャージを着こなしている彼、光忠がいた。光忠は獅子王にジャージをぐいぐいと引っ張られながらしぶしぶとこちらを見た。そして驚いたた表情を見せる。
「こ、コハちゃん…？どうしたんだいそれ」
「えっとね光忠君…実は部屋から出てすぐに網が降ってきて…それで…」
光忠はその言葉を聞くなり腕を組み溜息をついた。
「それはきっと鶴丸君のせいだね。ちょっと待ってて、本人呼んでくるよ。その間に獅子王君、彼の網を切ってあげてくれないかな」
「お、おう…」
獅子王は光忠の言葉を聞くなりなんだか今までに見せた事のない表情を浮かべた。なんというか、どうにかしてあげよう。そう思ってくれているような表情だ。
「いやいや、悪かった悪かった。しかし今回の審神者は随分と驚かせがいがありそうだぜ」
数分後、全く反省の色を見せない真っ白な男性、鶴丸国永は気さくに笑いながら切られた残骸を見た。
「って獅子王がこれやったのかよ…お前が…」
お前が、その言葉が少し強調されているように思える。が、その裏に込められている意味は多分悪いものではないのだろう。コハクは自然とそう思えた。
獅子王もそれに返事をするかのように俯いた。
「…あの…主さま」
獅子王はコハクの方を向き、少し困ったような色を見せる。
「えっ、はいっ」
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天津 - そして、ずっとほったらかしの加州君。 (2019年5月14日 17時) (携帯から) (
レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
花月 - へし切りは織田組ですね！伊達組は燭台切光忠と鶴丸国永と大倶利伽羅ですよ！！ (2015年5月7日 5時) (レス) id: cdb733f0c7 (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 花月さん» 了解です！ええと、へし切り長谷部は伊達組…でしたっけ？うろ覚えなものでして… (2015年4月22日 22時) (レス) id: 1e0c3c4303 (このIDを非表示/違反報告)
花月 - 伊達組を加えて欲しいです！お願いします！！ (2015年4月22日 20時) (レス) id: 5d2f7380bb (このIDを非表示/違反報告)
かなた(プロフ) - 白衣さん» コメントありがとうございます！両者ともに出そうかと思います(｀・ω・´) (2015年4月20日 21時) (レス) id: 7df494310f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなた | 作成日時：2015年4月19日 3時
