knocking ページ7
You know what?
You catch my eyes baby , listen.
聞き慣れた英語のフレーズがスタジオに響く。
曲に合わせて踊る彼等は息を僅かに乱しながら一心不乱に踊る。
表情からつけて踊るメンバーも居れば、
ひたすらに一番綺麗に見える角度を探して踊るメンバーも居る。
ボーカルならば、音を気にしながら丁寧に。
それでいて、振りを確認しながら。
共通することは、みんなが全力だって言うこと。
目前に控えたツアーを前に全力で踊り、構成を考え、歌う。
スタジオにこもり始めて既に半日は過ぎているけれど、所々に挟む短い休憩だけをして、
踊り、歌い続ける彼等の努力は目に見えて分かる。
何度も話し合い、難しい所は全員で考える。
16人居れば構成も難しいし、他のグループとはやっぱり違ってくる。
見せ方も、フォーメーションも。
だけど、16人だから意見も多種多様に出る。
まとめるのは大変だけど、16人だからできるステージがある。
マネージャーなのに。
あんな事があってもまだ、その立場から外さないで頂けたのに。
一緒に、考えなければならないのに。
集中が出来ないのは、
汗を流す彼の姿が出会った日を思い出させるからか
それともこの彼の見せ場である曲のせいか。
LIKIYA｢ここで樹が一人で歩いてきて、ソロで踊って。｣
彰吾｢そう、それで健太とLIKIYAさんにもソロで踊ってもらって、そしたらイントロ入れて、龍がイスの所から出てきてって感じになると思うんだけど。｣
陣｢いけそう?｣
樹｢大丈夫だと思います、ただ…。｣
問題点を解決しながら話し合っていく彼等の姿。
彼ばかり見ては、居られないと頭は分かっているのに。
北人｢ねぇ、Aはどう思う?｣
｢え、あ、えーと…ごめんなさい、どこでしたっけ、｣
壱馬｢大丈夫か? なんやぼーっとしとるけど。｣
｢ごめんなさい、ちょっと考え事してただけです。｣
壱馬｢そう? やったら説明するな。ここやねんけど__｣
翔平｢…………。｣
何とか今日のスタジオ練習を終えて、各々が仕事に向かったり帰路につく。
私もちょっと確認して帰らないとな、と踵を返した時だった。
翔平｢なあ、ちょっと良い?｣
いつになく真剣な表情をした彼が、
私の腕を強く引いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルーヴ(プロフ) - 秋さん» はじめまして! All dayを拝読頂き、ならびにご指摘ありがとうございます! こちらの二点、修正完了致しました! 隙間時間に書いていることもあり、誤字が多くお恥ずかしい限りです…。これからも何かありましたらご指摘感想、宜しくお願い致します! (2019年12月11日 16時) (
レス) id: 2dc1554635 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 引き寄せてのここの台詞 彰吾「…恋愛は禁止。今の時点で絶対に。それが無かったとしても、俺はあいつに相談相手でありたいの。」 これ正しくは俺はあいつの相談相手ではないんでしょうか？ (2019年12月11日 15時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - こんにちは(*^^*) はじめまして。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 零時のここの部分 愛した彼の名前を読んだ声は、 これ正しくは名前を呼んだではないんでしょうか？ (2019年12月11日 15時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルーヴ | 作成日時：2019年11月12日 12時
