大切 ページ28
光輝side
まじで可愛い。
ほんとに。天使かと思った。
そう思えるくらい可愛らしくて綺麗なAさんがそこに立って居た。
…夢? 妄想? 違うよな。
海司「まじで可愛い…。」
陸「…………………やば、」
尊人「すっげえ似合ってんじゃん!」
竜「ま、まあいいんじゃね、」
あ、え、出遅れた、
感想、感想…っ、
光輝「めちゃくちゃ、可愛い、です。似合ってる。」
俺らが口々にそう告げれば少し頬を染めるAさん。
…可愛い。
俺今日この言葉一日で100回くらい言うと思う。
これは絶対。予想じゃなくて予言。
本当に可愛くて、世界一輝いてんじゃないかってくらい綺麗で、
俺の心臓、持つかなって心配と
あんな可愛くて誰かに攫われちゃわないかなって心配。
唖然としたようにいまだAさんを見つめている俺らに、綾小路さんが微笑んだ。
葵「当たり前でしょう、一級品の物を用意させたのですから。それに…」
光輝「それに…?」
そこまで言って少しなぜか戸惑うように口ごもる会長に不思議そうな視線を全員が向ける。
葵「え、ああいや…なんでもないです。そろそろ始まるでしょう、行きますよ。」
•*¨*•.¸¸☆*・゚ •*¨*•.¸¸☆*・゚
海司side
すたすたと早足に歩く会長の耳はどこか赤い気がして、同じことを感じたのか光輝が隣の竜と顔を見合わせた。
光輝「…なんて言おうとしたんだろ、会長。」
竜「さあ、しらねえ…」
海司「いやいや、絶対可愛いとかだろ。」
陸「元が良いから…みたいな?」
尊人「おい会長照れてんのか〜?」
葵「な、そんな訳がないでしょう!!」
「…………。」
そんな話をしながら歩いて居ると、皆の列の後ろで困ったようなAさんが目に入ってそっと後ろに下がる。
Aさんの隣まで来ると合わせるように歩幅を緩めた。
海司「どうしたんですか? 浮かない顔して。」
「いや、あのね、こういうの初めてだからやっぱり緊張しちゃって、ちょっと…。服もこんなの滅多に着ないし…。」
緊張してんだ、可愛い。
海司「…じゃあ二人で抜けちゃいます?」
「え、?」
海司「ははっ、冗談ですよ。」
困った顔も、少し照れたような顔も見る全ての表情が愛おしくて_____。
可愛い、しか出て来ない自分に困る。
本当は本気混じりの冗談だった、なんて。
それはきっと俺だけの秘密。
そう思いながら隣に歩くAさんの綺麗な姿をただ眺めた。
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みんみん - 私は、光輝君オチがいいと思います。そしてこれからも頑張ってください! (2020年3月6日 17時) (レス) id: 058bebc08c (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん星(プロフ) - 美空さん» お気に入り追加まで…嬉しい言葉、ありがとうございます! 遅くはなりますがこれからも丁寧に更新させて頂こうと思います。 (2019年11月12日 3時) (レス) id: 2dc1554635 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - この作品面白いです!お気に入り追加しました!これからも更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年9月15日 22時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルーヴ | 作成日時:2019年4月4日 22時