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選手権前 ページ26

昨日、全然寝れなかったな…。







眠い目を擦りながら学校へ行ってはっとした。




そうだ、今日王子選手権の練習開始日だ。







みんな放課後や空き時間にそれぞれ練習を初めているから、様子を把握しておいてください…。




そう言われてレポートを渡されたのをすっかり忘れていた。



一気に憂鬱な気持ちが押し寄せる。









放課後にちゃんと回ろう、


エコノミーの皆は大丈夫でも、やっぱり綾小路さんとか朱雀さんとか…。

良い人たちなのはわかってるけど、やっぱり住む世界も考え方も違いすぎて大変なんだよね、

と考えれば考えるほど憂鬱になる気持ちを晴らそうと頭をぶんぶんと振った。





光輝「Aさん!! 」


「光輝、? あ、陸と海司も…。」



光輝「今日練習回るんですよね? 俺らも頑張るんでちゃんと見に来てくださいね。」


陸「あ、無理しないでくださいよ? 色んな所回るの大変だろうし。休憩も必要ですからね。」


海司「それレポートっすか? うわ大変〜…。お疲れ様です。」


三人がそれぞれに話しかけて優しい言葉を掛けてくれるおかげか、少し頑張れそうな気がした。




竜「お疲れ。」


ぺた、っと冷たい物が頬に触れた。


「冷たっ、」


竜「ふは、ごめんごめん。やるよ。」


笑いながら手渡された飲み物をそっと受け取る。


「ありがとう…。」



光輝「なんだよ、またお前かよ!」


竜「は? やんのか?」


光輝「あ?」


竜「あ?」


海司「あーもー…」


陸「こら、お前らAさんの前でやめろって。」




「あ、」
光輝



海司「ったく。そう言うのは嫌われんぞー。」



光輝「え、や、そんなつもりじゃ、」


竜「お、おい、悪かったって、」


「私何も言ってないよ…?」



尊人「お、竜ちゃん!」


海司「あ、尊人さん。」


尊人「お前らもいたのかー!」



でもなんだかわちゃわちゃと彼らと話しているとあんなに憂鬱だった気分が晴れてくる気がする。


尊人「あ、なんかまた小難しいことしてんなーおまえ。」


「え、そんなことないよ? 実行委員長だから…。」


尊人「んー。そっかー。ま、あんま無理しすぎんなよ。」



ぽんぽん、と大きな手が頭を撫でる。



「ありがとう。」



皆の優しさが嬉しくて。


「よし、もう少し頑張ろう。」



そう呟いて資料にまた目を落とした。

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みんみん - 私は、光輝君オチがいいと思います。そしてこれからも頑張ってください! (2020年3月6日 17時) (レス) id: 058bebc08c (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん星(プロフ) - 美空さん» お気に入り追加まで…嬉しい言葉、ありがとうございます! 遅くはなりますがこれからも丁寧に更新させて頂こうと思います。 (2019年11月12日 3時) (レス) id: 2dc1554635 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - この作品面白いです!お気に入り追加しました!これからも更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年9月15日 22時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルーヴ | 作成日時:2019年4月4日 22時

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