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家に帰ってからも陸に触れた唇が、


倒れ込んだ時に触れられた身体が


熱を持ってどうしようもない。





キス、なんて。


人生で1度だって。



だって私はあの人に守られて居たから。






火照った頬をとにかく冷ましたくて外を走る。



走って、走って、疲れ果てた所で、誰かにぶつかる感覚があった。



「きゃあっ、!?」



前も見ず走っていたらそらそうもなるか、って呑気に考えてみたけれど、その余裕は続かなかった。


陸「っ……!?」


海司「うわ、え?」


光輝「あ、」



どす、という音と共に温もりを感じた。


抱きとめられている、と脳が理解するまで、時間がかかった。



またこの感覚だ。




時が止まったような。







「陸、、、」




陸「びっくりした…怪我ないですか?」



「え、あ、ない、ごめんね、また迷惑かけちゃった…。」



陸「いや、全然いいですよ。怪我してなくて良かった。」



さらっと彼が私の髪を耳にかけた。


それだけで、触れられた場所が熱を持つ。









(違う、違うよ。だって私は。)






光輝「………………」



海司「お、おい光輝。落ち着けって、な? あれは事故だし、」





陸「…」


す、と彼が私をゆっくり離した。


「あ、ごめんね、ずっとくっ付いちゃってたね、」



2人の前で随分恥ずかしいことしてた…


特に光輝の、





そうだ。光輝。



私が好きなのは光輝で。









そんな憧れの彼は今目の前に居る。






だから。これは。





きっと、違うんだ。

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みんみん - 私は、光輝君オチがいいと思います。そしてこれからも頑張ってください! (2020年3月6日 17時) (レス) id: 058bebc08c (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん星(プロフ) - 美空さん» お気に入り追加まで…嬉しい言葉、ありがとうございます! 遅くはなりますがこれからも丁寧に更新させて頂こうと思います。 (2019年11月12日 3時) (レス) id: 2dc1554635 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - この作品面白いです!お気に入り追加しました!これからも更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年9月15日 22時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルーヴ | 作成日時:2019年4月4日 22時

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