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王子達の視線の先は ページ14

貴「……とれない……」


先生に頼まれた物を取りたいものの、

高すぎて全然とれなくて


貴「んっ、、んー!」
背伸びをするも全然届かず溜息が出た。


どこかに脚立なかったかな…



?「これですか?」


そっと後ろから綺麗な細い腕が伸びてきた。

貴「え…?」

振り返るとそこにいたのは。


貴「朱雀……さん、?」



奏「高い場所で大変そうでしたから…これで宜しかったでしょうか?」

貴「はいっ! ありがとうございます!」

奏「ああ! そういえば。実行委員さんになられたのですよね。これから宜しくお願い致します。」

貴「あ、こちらこそ!」




はあ … 朱雀さんに助けて貰っちゃうなんて。
周りの女の子の目が痛い…。


夢見心地でふらふらしていると誰かにぶつかり、転ける、そう思った瞬間しっかりした腕に抱きとめられた。


尊人「うおっ、大丈夫か!? おい! お前気をつけて歩けよ!」


私を抱き止めたのは、
京極尊人……その人だった。



竜「おい! 平気か? 怪我は!」

貴「大丈夫、ありがとう。」

竜まで…。やっぱり竜を見ると安心する…


尊人「ったく、危ねぇなあ。」


大きな掌に撫でられまた周りの女子の視線が突き刺さる。

いたたまれなくなってつい、助けて貰ったのにも関わらずその手を振り払って走った。






なんでこんなことになっちゃったんだろう。
実行委員とはいえ、普通に過ごして普通に卒業して、それだけで良かったのに。


ただ、そっと影で憧れてる人を見ていられれば、
私の人生なんてそれくらいしか光がなかったんだから。
それだけで良かった、ただ、それだけで。
なのにどうしてこんな、王子様とまで呼ばれてる人達と関わっているんだろう。

私にはそんな価値はないというのに。






★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★




誠一郎「落ち着け奏。あんな女はお前の運命の相手なんかじゃないぞ。」

奏「そんなことない。彼女の笑顔を見た時思ったんだ。あんなに可愛らしい人がいるなんて…。」




★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★



尊人「なあ竜ちゃん。」

竜「ん?」

尊人「彼奴って竜ちゃんの幼馴染だって言ってたよな。」

竜「ああ…まあな。何で?」

尊人「俺、あいつに惚れたわ。」

竜「は?急に、」

尊人「また会えっかな〜」



竜「………」




王子達の見つめる視線の先は___

優しさに触れて→←帰り道



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みんみん - 私は、光輝君オチがいいと思います。そしてこれからも頑張ってください! (2020年3月6日 17時) (レス) id: 058bebc08c (このIDを非表示/違反報告)
おもちちゃん星(プロフ) - 美空さん» お気に入り追加まで…嬉しい言葉、ありがとうございます! 遅くはなりますがこれからも丁寧に更新させて頂こうと思います。 (2019年11月12日 3時) (レス) id: 2dc1554635 (このIDを非表示/違反報告)
美空(プロフ) - この作品面白いです!お気に入り追加しました!これからも更新楽しみに待ってます!頑張ってください! (2019年9月15日 22時) (レス) id: c52258fc3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルーヴ | 作成日時:2019年4月4日 22時

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