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『それもこれも全部、鮫貝さんのお陰ですよ。』
「いやいや、ほんと俺は何もしてないんで…。」
『でも私、鮫貝さんがいなかったら教師を辞めてたと思うんです。』
胡桃さんはまっすぐとこちらを見てそう言った。その目に偽りなんてなくて、心の底からそう思ってくれているのだと知った。彼女の_____好きな人のためにできたのなら、それはいい事なんではなかろうか。
「それなら…良かったです。」
『ふふ、鮫貝さんに助けて貰ってばかりですね、私。』
彼女はそう言って持っていたおにぎりを頬張った。その笑みを横目に、俺はうるさくなる心臓を何とかして押えていた。
「そんなこと、ないですよ。」
『え、？』
「俺も、胡桃さんに救われてますから。」
そこまで言って、俺は口を噤んだ。…なんか勢いで変なことを言ってしまった気がする。どうしようと内心焦っていると、俺を見つめていた胡桃さんが笑いだした。
『あはは、鮫貝さん面白いですね。』
「…え？」
『私は何も出来てないですよ。助けられてるのは、いつも私です。初めて会った時も、そして今も。感謝してもしきれません。』
胡桃さんはそう言ってまた笑った。…どうして、分かってくれないのだろうか。俺は、こんなにも彼女の強い心と笑顔に救われていると言うのに。
「……胡桃さん。」
『はい、なんですか鮫貝さ、ん、』
半ばやっつけだったと思う。ただ、俺にとってどれだけ彼女が大切か。どれほど想っているか。それを、知って欲しくて。
「_______俺は、貴方が好きです。」
『…は、』
地面にペットボトルが落ちた音がした。俺は彼女の手を引き、背中に手を回した。いつもより強く香る、彼女の爽やかな香り。指先が震えているのが自分でも分かる。
「俺は、貴方の努力家なところと、綺麗な笑顔に、いつも救われてます。______どうかそれを、分かってください。」
俺はそう言って彼女を離した。一つお辞儀をしてその場を去る。
頬が、熱くて、今にも溶けてしまいそうだった。
______________________
あと少しで完結しそうです。
良ければ1番右のお星様を押して頂けると嬉しいです🙇♀️
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モチモチな餅。(プロフ) - あおうみさん» わ〜！嬉しいです！！ありがとうございます◎ (2022年7月4日 23時) (
レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - mahoratami-WTさん» 全然返信してなかった…ありがとう〜😭 まだ頑張るからねぇ！ (2022年7月4日 23時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - つゆさん» 返信遅くなりました…！！ありがとうございます、嬉しいです😂 (2022年7月4日 23時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
あおうみ - このシリーズマジで好きです!そしてWTさん全員リア充(お話完結)おめでとうございます! (2022年7月4日 0時) (レス) @page22 id: 622d287965 (このIDを非表示/違反報告)
mahoratami-WT(プロフ) - 完結おめでとう〜！！やっばぃもぅ、全部好き(*´-`*) 学校から帰って疲れたときに見てるから癒されて疲れがとれるんよぉ！((感謝感謝！ これからも無理せずコロナに気を付けてね！ 望んで染まる短編集の更新楽しみに待ってるよ〜！ (2022年4月12日 0時) (レス) @page22 id: 87c639ac9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2022年2月27日 14時
