◎切替釦_kr ページ46
(本気モードシリーズ)
お酒の席ってやっぱりどうしてもみんな距離感はバグるんだよなぁ、としみじみと感じながら酒を煽る。ぐわりとお酒の匂いで頭がぐらつくのはきっと、自分が思っているより酔いが回っているからだろう。
職場の忘年会というものは中々面倒だなとつくづく思う。そりゃ仲のいい人がいれば話は別だが、今回は部署ごとに机が分かれているせいで私の近くには先輩ばかり。なんとも肩身が狭い。
「Aさんもお酒もう一杯ぐらいどう〜？焼酎頼んじゃってんだけどさ。」
『あはは、ありがとうございます。後で頂きますね。』
「あ、Aさ〜ん。おつまみまだ食べてなくない？ほらほら、若いんだから沢山食べないと！」
若いから沢山食べるって言う固定観念やめた方がいいですよ〜と思いながら「ありがとうございます〜」とおつまみを一つ摘む。
周りもいい感じに酔いが回ってきたのか、頬の色が赤みをさしているのが遠くでもわかるようになってきた。
「そろそろ十時回るんでお開きにしますか〜？」
近くにいた主催者が声をかけて、やっと解放されると心の中で息をついた。お金を払って外の空気を吸いに出る。すると、右肩にポンと手が置かれた。
「おつかれぃ。」
『なんだ、きりやんか…。』
「俺じゃダメだった！？」
『いや、逆だって。むしろ良かったよきりやんで。』
隣の部署で、同期のきりやんが顔を覗き込んでくる。正直、上司じゃなくて良かったとホッとしてしまったのは心の中にしまっておく。どうせバレているだろうけど。
「てかめっちゃ飲まされた…悪酔いしそ。味噌汁作ってよ。」
『ハイハイ、帰ったらね。』
周りの職場の人にはバレていないが、私ときりやんはお付き合いをしている。まぁお互いに周りに言うような人間じゃないから知られては無いけど。軽く伸びをして話していると、後ろから腕を掴まれた。
「Aさんも二次会来ない？」
振り返れば直属の上司がへらりと笑って聞いてきた。あ、最近距離近くて困ってるんだよな…と苦笑いを浮かべていると、大きな背中が視界を遮ってきた。
「すんません、Aは彼氏の俺と先に帰るんで。」
顔は見えないが、確実に黒い笑顔を浮かべているであろうきりやんの姿。上司は「そ、そうか、」と返して直ぐに離れていった。
「ささ、もう帰ろうね〜。」
くるりと振り返ったきりやんはにっこりといつもの笑顔を浮かべて私の手を取って歩き出した。私の彼氏はスイッチが入ると急に怖いけど、頼もしい。
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モチモチな餅。(プロフ) - すみれいんさん» ほんとですか！良かったです🤭💖 (10月13日 18時) (
レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 自力更生_nkmの数ヶ月後のお話が何故だが想像できました！笑 (10月12日 23時) (レス) @page27 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - とっぽさん» ありがとうございます〜！頑張ります☺️👍💕 (9月19日 18時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - パスワード外れてる！また見れて嬉しいです。(と言ってもコメントしたのは初めてですが)これからも応援してます！無理のなさらない程度で更新頑張って下さい！ (9月19日 6時) (レス) id: be3600e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - あやさん» わー！？そうですね、ミスってます…ご指摘ありがとうございます🥲🥲 (8月16日 19時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2023年5月9日 20時
