◎機会主義_nkm ページ42
(日和見シリーズ)
好きな人というのは、やたらと目につくわけで。教室の移動中だとか、部活動中の時とか。ちらっとつい視線がいってしまうのは仕方がないと思うんだ。
「また見てんのか。」
『うるさい黙って。』
「お前も飽きないよな。」
後ろから声をかけてきたスマイルを一蹴して、部活動中のなかむを眺める。前までは一人でこっそり見ていたのに、あろう事か通りすがりのスマイルにバレてしまったのだ。もう今となっては追い払うのは諦めたけど。
「てか普通に話しかけりゃいいだろ。」
『もう、乙女心わかってないなぁスマイルは…普通に話しかけれるならそうしてますぅ。』
むす、とそう返してみれば彼はやれやれと呆れたように視線を動かした。そのまま隣に並んだかと思うと、あれ、と窓の外を指さした。
「なかむこっち見てね？」
『えっ、ちょ、嘘！？』
ちら、と見るとさっきまで同級生と話していたはずのなかむはしっかりとこちらを見ていて。あまりの恥ずかしさに、思わずスマイルの後ろに隠れた。
「は？お前隠れてどうすんだよ。手ぐらい振れよ。」
『無理に決まってんじゃん！そんなの馴れ馴れしくない？！』
「友達に手振るぐらい普通だろ。」
面倒なことになったな…、なんて呟くスマイルを他所に私は必死になかむにバレないようにスマイルの影に隠れ続けた。いきなり目を合わせて手を振るなんて、難易度が高すぎる…！
『な、なかむ、違うとこ行った…？』
「あー…多分。今はもう見えない。」
『良かったぁ。』
ほっと息をついて影から抜け出す。窓を改めて見ると、もう部活は終わったらしい。なかむの姿は見えないが、もう教室に戻ったのだろうか。
『私もそろそろ帰ろうかな。』
「いや、それは、」
スマイルが何か言いかけたと同時、ぐんっと体重が後ろに引かれた。思わず顔を後ろに向けるとさっきまで見ていた顔がそこにあった。
「スマイル…俺への当てつけのつもり？」
「いや俺は別に、」
「とりあえずAちゃん借りるわ。」
『えっ、え！？』
わけも分からぬままなかむに手を引かれて教室を出た。なかむに繋がれた手が酷く熱いのは、部活終わりだからなのか、それとも。
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モチモチな餅。(プロフ) - すみれいんさん» ほんとですか！良かったです🤭💖 (10月13日 18時) (
レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 自力更生_nkmの数ヶ月後のお話が何故だが想像できました！笑 (10月12日 23時) (レス) @page27 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - とっぽさん» ありがとうございます〜！頑張ります☺️👍💕 (9月19日 18時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - パスワード外れてる！また見れて嬉しいです。(と言ってもコメントしたのは初めてですが)これからも応援してます！無理のなさらない程度で更新頑張って下さい！ (9月19日 6時) (レス) id: be3600e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - あやさん» わー！？そうですね、ミスってます…ご指摘ありがとうございます🥲🥲 (8月16日 19時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2023年5月9日 20時
