◎紫煙_sm ページ24
(喫煙シリーズ)
⚠︎主が喫煙者です
普段はそんなに吸う方じゃない。たまに、吸いたくなる時があるくらいで。それが偶然今日だっただけ。
机に放置されていたライターを手に取って、外に出る。まだ朝日が眩しく、思わず目を閉じた。もし今彼がいたら、朝から何してんだと言われるだろうか。
「おい、朝から何吸ってんだ。」
『っえ。』
後ろからぬっと現れた手によって私の持っていた煙草は取り上げられてしまった。後ろを振り返れば、不満そうな顔をしたスマイルが見えた。予想外の人物に、煙草を取り返すことすら忘れて。
『今日会う約束してたっけ。』
「別に約束なくても来ていいだろ。彼氏なんだし。」
『…スマイルってそういう事言うタイプだっけ。』
「はァ？」
んだそれ、と不満そうに言った彼は私が持っていたはずの煙草をそのまま灰皿の中で消してしまった。
『あーあ、一本無駄になった…。』
「その一本分健康になったと思えば安いもんだろ。」
『最近煙草の値段高いの。知ってるでしょ？』
「じゃあやめろって。」
そのままぐいっと腕を引かれて、抱きしめられた。スマイルの方が背が高いからそれはもうすっぽりと包まれてしまう。すん、とラベンダーのような優しい、彼の香りがする。
「たばこくさ、」
『じゃあ抱きしめなきゃ良いじゃん。』
「いいだろ別に。」
煙草臭いとかいいつつも、抱きしめる力は強くなるばかりで。珍しいな、とか。スマイルいい香りだな、とか違うことばかりを考える。
「…なぁ。」
『ん？』
「この先ずっと、俺の隣いてくんね。」
『……ん？』
突然の言葉につい聞き返してしまった。スマイルの表情を伺いたいのに、後頭部に手が置かれてキツく抱きしめられてるせいで顔が動かせない。
「俺の隣は、Aがいいから。無闇矢鱈に寿命縮めんな。」
『…そんなたくさん吸わないもん。』
「お前が煙草吸うと、隣にいる俺も煙吸うじゃん。副流煙の方が危険だって習わなかったのかよ。」
私の頭上で文句を垂れるのが聞こえる。でもね、スマイル。心臓がバクバク鳴ってる音、よく聞こえてるよ？だから私は無理やり顔を上げて、スマイルに一つキスを落としたのだ。
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リクエストありがとうございました！
もしこれ人気そうだったら他の人のも書こうかな…🤔
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モチモチな餅。(プロフ) - すみれいんさん» ほんとですか！良かったです🤭💖 (10月13日 18時) (
レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 自力更生_nkmの数ヶ月後のお話が何故だが想像できました！笑 (10月12日 23時) (レス) @page27 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - とっぽさん» ありがとうございます〜！頑張ります☺️👍💕 (9月19日 18時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - パスワード外れてる！また見れて嬉しいです。(と言ってもコメントしたのは初めてですが)これからも応援してます！無理のなさらない程度で更新頑張って下さい！ (9月19日 6時) (レス) id: be3600e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
モチモチな餅。(プロフ) - あやさん» わー！？そうですね、ミスってます…ご指摘ありがとうございます🥲🥲 (8月16日 19時) (レス) id: 42d02b6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モチモチな餅。
| 作成日時：2023年5月9日 20時
