慕って染まる短編集【WT】 (ページ49)

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◎告白許可証_kn ページ49

『______はい、以上で終礼を終わりにします。』

高校二年生の担任である私。生徒が号令をかけて生徒が散り散りになる。が、一人だけ私の元に来るの子が。

「先生。」
『…どうしたの？きんとき君。』

私のクラスの人気者、きんとき君。そんな彼は私にやたら懐いてくれている。教師として生徒に好かれるのは嬉しい事だ。だが、この子はかなり懐いてくれている。

「今お話できますか？」
『あー、うん。会議も無いし。』

私がそう答えると彼はパッと嬉しそうに微笑んだ。いつも彼は放課後に私と話すか、勉強をするかとかそんな感じだった。

『何か話したいことであもあるの？』
「あー…あの、明日空いてますか。」
『空いてるけど…あ、そう言えば明日部活の大会なんだっけ？』
「そう！そうなんです！」

きんときくんはテニス部に所属している。私は顧問ではないけど、彼がよく部活の話をしてくれるのである程度テニス部の予定は頭に入ってしまっている。

「それで、あの…明日の大会来て欲しくて。」
『え、私が？』
「はい。先生に応援して貰えたら…なんか、勝てそうな気がするので。」

彼はそう笑って私を見つめた。いいよ、と返事をすればきんとき君は頑張ります！と言った。…明日、行くかぁ。
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『えーと、きんとき君がいるコートってどこだ…？』

大会の日。私が大会会場のコートを探していると、よく見た黒髪の男の子がこちらに近付いてきた。

「先生！」
『あ、きんときくん。』
「良かった、来てくれたんですね。」
『流石に直接言われたら来るよ。それに1回くらいきんとき君のテニス、見てみたかったし。』

私がそう答えるときんとき君は少し黙ってから私の手を引いて裏手へと向かった。急に、どうしたのだろうか、？

『ちょ、きんとき君…？』
「先生。俺、お願いがあるんです。」
『なぁに？』

「もし優勝したら、告白していいですか。」

こんなことを生徒に言われて、Noと言えない私は教師失格だと心底苦笑いしてしまった。

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教師夢主と生徒knさんの禁断の恋でした。リクエストありがとうございました。

良ければコメント等お待ちしております🙇‍♀️