検索窓
今日:2 hit、昨日:95 hit、合計:281,422 hit

◎三角_kr・sm ページ31

(学パロ)(悲愛注意)

好きな子を目で追いかけると、その子の好きな人というものは嫌でも分かってしまう。…例えそれが、俺の友達だったとしても。

『おはよう、きりやん。』
「ん、おはよ。」

隣の席に座る彼女。サラサラとした髪。白くすべすべした肌。綺麗な爪。ふっくらとした唇。可愛いなぁ、とぼぅっと考える。気持ち悪い?好きな子のことは見ちゃうのは当たり前でしょ?

『あ、』

Aの目が輝く。彼女の前の席に座る彼は、

「…はよ。」
『おはようスマイル!』

…なぜよりによってコイツなのか。いや、他の誰でもムカつくけどスマイルなのは特にイラつく。…意味は無いけど。

「スマイルさぁんおはよーございまーす!」
「ってぇ!そんな急に肩叩くなよ…。」

八つ当たり気味に肩を叩くと酷く怪訝そうな顔をされた。すまんな、Aとの会話の邪魔して。知ってんだよ、お前が…Aの事が好きなの。だからせめてもの邪魔を。

『きりやん、きりやん、今日の宿題やった?』
「はー?俺神だから?やってますし??」
『ねぇ神様お願い見せて…。』
「やってねぇんかい。」

ツッコミながらも彼女にテキストを見せて教えてあげる。前からの視線が痛すぎてここまで来ると笑ってしまいそうだ。まぁそう睨むなスマイル。少し位俺が良い思いしたっていいだろ?

『ほんっとありがとう…!今日私当たるっぽくてさ。』
「確かに今日の日付Aの出席番号だもんな。」

軽い話をしているが、未だに話に入って来ないスマイル。こいつは彼女が好きなのに何を遠慮しているのか、間に入って話したりしない。そして俺は未だになぜ彼女がスマイルの事が好きなのか分からないまま。Aが席を立ったのを見て、スマイルに耳打ちした。

「お前はいつまで一歩後ろで見てんだよ。」
「は?」
「好きなんだろ。見たら分かんだけど。」
「…お前それブーメランだけど。」
「あ゙?」

スマイルの言葉に苛立った顔で睨みつければ、スマイルは彼女が向かった方向に行った。うん、これでいい。

「これでいい、筈なんだけどなぁ…。」

どうしても君の笑顔が頭から離れない。

______________________

悲愛なんて久しぶりに書きました…。お題箱からのリクエストでした。krさん→夢主→←smさん、という三角関係ですね。リクありがとうございました!

◎悲涙_kn→←◇



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (366 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
957人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モチモチな餅。 | 作成日時:2021年12月17日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。